眠りからの目覚め ページ41
三日後、鬼人達が目覚めた。
想定より遅かったけど、リムルより早かった。
私が声を掛けてすぐ、朱菜と紫苑にリムルをとられた。
朱「A様はゆっくり休んでいて下さい」
紫「朱菜様の言う通りです。リムル様のお世話は私達が行いますので」
なんて、口々に理由付けられちゃった。
で、あっと言う間にリムルを引っ張り合う。
二人が起きるまでは、私が見てたのにな……少し残念。
紅丸達も私に挨拶してから行っちゃったし、特にやる事も無くなってしまった。
朱菜達に言われたように、家に戻ってゆっくりさせてもらおうかな。
このまま恐ろしい静かな喧嘩を見ているわけにもいかないし……。
家のベッドに座って歌っていたら、リグルが私に報告をしに来た。
ﾘｸﾞﾙ「A様、リムル様がお目覚めです！」
その吉報は、私がくつろぎ始めてから三十分くらい後のことだ。
私は椅子から飛ぶように下りて、紅丸達が行った安易テントに急ぐ。
ﾘﾑﾙ「A、来てくれたんだな！」
第一声がそれだと、なんか嬉しい。
だから私は、リムルに向けてこう言い放つ。
『リムルが無事で何よりだよ』
素直にそう言ったのに、返って来たのは笑い声だった。
ﾘﾑﾙ「ははは！ 先が分かってても心配だったか？」
む、人が心配しているのに！
確かに転スラの小説を読んでいたから、分かっていたって話したけどさ……。
まさか笑われるとは思ってなかった。
私がぶすくれてリムルを見たら、目を逸らされた──スライムだから、視線は私の予測だけど。
あ、そうだ、朱菜に頼みたい事があったんだった。
『ねえ朱菜、絹織物は出来る？ 出来れば全員分の着る物を用意してくれないかな』
そう問うと、リムル達も頷いた。
鬼人達の防具はリムルが壊しちゃったし、まず進化の影響でサイズが合わなくなっただろうし。
それにもうすぐ湿地帯の人達も来るし、作っておいた方が良いだろうね。
朱菜は喜んで受けてくれた。
よし、後はカイジンに織機を作ってもらえば大丈夫だ。
軽く挨拶を済ませて、私はリムルの安易テントから出て行くのだった。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
