すれ違う考え ページ5
リムルside
カバル達を送った後、俺は先程の女の子の事を見ていた。
その子が目を開けたので、声を掛けてみる。
ﾘﾑﾙ「お、目覚めたか。何をしていたか、覚えているか？」
『え？』
まあそんな反応になるのも当たり前か。
『え……？ どうして……』
明らかに動揺しているな。
もしかしてよく覚えて無いのかもしれないし、一声掛けてみるか。
ﾘﾑﾙ「森で倒れてたんだ、覚えてないか？」
記憶を辿れるように手助けしたつもりが、まさかの無視。
ﾘﾑﾙ「あ、あのー？ ……思い出せないのか？」
するとこっちに注意を逸らして、動転している気を落ち着けながらこう言った。
『あ、いや、そうじゃなくて……えっと。まさか、リムル、さん？』
それが突然の爆弾発言である。
ﾘﾑﾙ「えっ、どうしてそれを……！？」
驚くなって方が無理だ。
相手側も何故か、少し動揺していた。
《告。何かを隠していると思われます》
だよね、これは問いただす必要があるな。
あのパーティ達の思惑も知りたいし。
『あ、あの！ 私は……』
お、何か話してくれるのか？
『私は名前が無いんだ。あと君の名前、他の人が呼んでたから』
成る程、リグルド達が呼んでいたから、か。
「あ、そう……って、起きてたんだな」
そう言われれば納得はいくけど、さっきの慌てぶりからして……多分嘘だろう。
人間が名前無いって言うのも不自然だ。
『うん、なかなか言い出せなかったけど、実はね。ははは……』
子供っぽさが残るが普通に美人……じゃなくて！
まず聞いておきたいことを先に聞いておく。
「腹減ったりはしてないか？」
何か困っているなら今の内に恩を売って、いつかは人間の街に案内して貰おう。
『……ごめん、お言葉に甘えて、貰っても良いかな？』
申し訳なさげに、しかし空腹には抗えなかったようで、少々縮こまっている。
「ああ、君の仲間がいる。案内するぞ」
寝かせていたとは言え、仲間が近くに居ないのでは寂しいだろう。
『ねえ、他に誰かここに来てるの？』
いかにも不思議そうに問われた。
「？ うん、居るけど……知り合いじゃないのか？」
そう言うと、若干目を見開いていた。
おいおいなんだその反応、こんな森に子供一人は大事だって。
『いや……置いていかれちゃったかなぁと思って？』
「そんな事する奴居ないだろ……」
思わず俺も突っ込んでしまった。
そうだな……暫くは様子を見ていよう。
実際謎だらけで、まだ何も分かってないし。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
