本当の楽しさ ページ37
さて、歌い終えた事だし、私も串肉を食べよう。
それにしても、Another colony結構好評だったな。
視線を向けて確認する。
こちらも良好だね。
準備中仲良くなった紫髪は踊っているので、リムルの隣に座る。
それまで黙々と食べていたリムルが不自然に座り直した。
私がそばにいるの嫌だったりしてるのかな。
ほら……だって、今なお私に目が釘付けだ。
今の私は髪色が変わって、よりシズさんっぽさが増したんだよね。
──ってあれ、つまり……シズさんを重ねてるのか。
うん、多分そうだ。
魔力感知で私の容姿を自分で見ながら、そう思うことにした。
──
流石にリムルの視線が痛いから、仮面を被る。
残念そうにしてるリムルが見れた。
暫くして、リムルは
すると、リムルは立ち上がり、
……名残惜しい。
私も立ち上がり、リムルの後に付いていく。
あー、私はいない方が良いかも。
リムルは主で、私は後から来た移住者で……。
何も考えずにこっちに来たのは悪かった。
カイジンとかは技術で貢献しているけど、私はどうだろう。
この村に転がり込んで、仕事らしい仕事はしないでいる。
強いて言えば、建築を手伝ったりはしているけど……実質ただで過ごさせてもらってるし。
私が話に参加する理由はないし、また歌でも歌っていよう。
少し会釈をして、用意された壇上に上がる。
一回歌ったら、もう恥じらいとか全部吹っ飛んだ。
ただ、リムル達の話は邪魔しないように、さっきよりも声は小さく、端の方で。
さっきAnother colonyを歌ったし、次はリトルソルジャーにしよう。
楽しいって感情で歌えば、楽しさが伝わるかな。
さっそく私は、『愛頼者』で感情を込めながら歌い始める。
今までワイワイして居たのにも関わらず、私の歌で一瞬で静まり返った。
怖いよ、その反応っ！
でもそれは杞憂に終わった。
一斉に歓声が響き渡って──楽しいって感情が伝わったのかも。
私ももっと楽しくなって、リトルソルジャーを歌い終えても尚、私は次々に歌い続ける。
その様子に満足そうな表情のリムルに、私は気付かなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「転生したらスライムだった件」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
