本気の片割れ ページ32
ﾘﾑﾙ「そうか。じゃあ、こっちも少し本気を見せてやろう」
リムルが仮面を外して、不敵に嗤う。
あ、やばいな、巻き込まれないようにしよう。
『黒炎』、流石に私でも終わる。
仲間の私がリムルの技に当たるとか、冗談にも程がある。
でもその前に、白髪に斬られていた片手をそっと拾い上げた。
『超速再生』によって、見る見るうちにリムルの右手が再生されていく。
赤「！？ ば、化け物め！」
ﾘﾑﾙ「っはは、片手を切り落とした程度で、勝ったつもりだったのか？」
赤「くっ……
リムルの周りに、紅の炎が渦巻いた。
それがリムルを焼き尽くした、そう思うのが当たり前。
でも……相手が悪かったね。
ﾘﾑﾙ「残念だが、俺に炎は効かないんだ。よく見ておけ」
すると、リムルが上に手を振りかざす。
その手からは黒い炎が渦巻き始め、その威力が思いっきり増した。
かなり離れたと思ったけど、熱波がここまで来る。
桃「あれは……！ あの炎は、周囲の魔素を利用した妖術ではありませぬ！
あの炎の大きさは、そのままあの者の力……」
桃色がびっくりして言っている。
それを見て、リムルが言った。
ﾘﾑﾙ「もっと面白い物を見せてやろう。これが俺の真の力だ！」
もう片方の手も振りかざすと、近くの岩が『黒稲妻』によって粉々に粉砕された。
直後、とんでもない爆音が辺りを支配する。
音より先に壊れる威力って……。
やった本人も、想定外と言わんばかりの顔をしていた。
ﾘﾑﾙ「どうする？ まだやるか？」
リムルは炎を維持したまま赤髪達に問い掛ける。
今の彼らは、理性より感情が働きかけるはず。
悔しい顔をしながら、赤髪は言った。
赤「悔しいが、我らでは貴様達に遠く及ばぬようだ。
だが……俺も次期頭領として育てられた誇りがある！
同胞の無念を晴らさずして、何が頭領か！
敵わぬまでも、憂さを晴らさせてくれよう」
うーん、予想通り面倒な事になった。
うわ、という声が聞こえてきそうなほど、リムルは面倒そうな顔をする。
現場に居るだけで、よく分かる。
私は何もしていないけど……。
えーっと、次は確か、桃色が止めに入ってくれるよね。
桃「お待ちくださいお兄様！ この者達は、敵ではないかもしれません！」
おおー、ランガに邪魔されていたけど、きっちり止めてくれた。
赤「そこをどけ！」
桃「いいえ！」
即答！
辺りはさらに、緊迫感のある空気が流れた。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
