前触れ ページ31
リムルside
まずは黒髪を『麻痺吐息』で眠らせる。
まともに食らった黒髪は、そのまま硬直したように地面に倒れ込んだ。
すると、紫髪が武器を俺の頭を目掛けて振る。
だが、俺にそれは通じない。
ﾘﾑﾙ「残念だったな。魔力感知で丸見えだ」
何気なく言ったのだが、俺の目いっぱいに入ったのは──。
で、でかい……！
あっ、紫髪の動きが一瞬止まった。
目のやってる場所に気付いたんだろう。
だが迷わず振りあげた武器を、俺は飛躍する事で回避した。
ﾘﾑﾙ「丸見えって言うのはそう言う意味じゃないぞ、誤解するな！」
これ以上誤解を増やされても困るし。
一撃外したことで隙だらけになった紫髪を、俺は『粘綱糸』で拘束する。
どんなに力を込めて逃れようとも、柔軟性が増したようで逃れられないようだ。
ﾘﾑﾙ「転びそうですよー、お嬢さん。なんちゃって！」
この場に似合わない冗談を言ったら、刀が飛んで来た。
青髪が俺に不意打ちを仕掛けようとしたのである。
なので、『身体装甲』で青髪の刀をへし折る。
そのまま流れる動作で青髪の懐に入って、正拳突きをかます。
軽くやった筈なのだが、オーバーだったようだ。
吹き飛んで木に衝突し、あっという間に行動不能。
さてと、Aさんは大丈夫だろうか。
Aさんの方を見ると、まだ交戦中のようだ。
正直厄介な二人を任せたかなと思ってたのだが、どちらも無傷なあたり杞憂だった。
しかし、Aさんの方が息が上がり始めている。
やっぱり戦闘慣れはしていなかったか。
ﾘﾑﾙ「ここら辺にしないか？」
そう言っただけで、赤髪から大きく反発された。
赤「黙れ！ 貴様達の強さを見て、確信が深まった！ やはりお前等が、我らが里を……」
いや、だから、濡れ衣だよな、それ。
ﾘﾑﾙ「身に覚えが無いんだが……」
赤「黙れっ！ 貴様等の言葉など、聞く耳を持たん！」
話し合いに応じる気は無いか。
そう言えば、白髪の爺さんが居なくなっている。
その時、俺の後ろに物凄い殺気の塊が──。
慌てて避けるが、右手を斬り飛ばされてしまった。
白「儂も耄碌したものよ。頭を刎ねたと思ったのじゃが……」
やばいなこの白髪、耄碌とか笑えないし。
『魔力感知』をかいくぐり、『多重結界』と『身体装甲』をあっさり破ったぞ。
自分の力を確認して、強かったから油断してたな。
片手で達人二人の相手をするのは苦労しそうだ。
どうにかして切り抜けないとか……。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
