別れ ページ28
どれ位経ったんだろう。
忘れかけていた眠気と戦っていたら、リグルドとカバル達がやって来た。
ﾘｸﾞﾙﾄﾞ「リムル様、失礼します……！？」
「「「え？」」」
私が振り返ると、驚いた様子の四人が見受けられた。
ﾘｸﾞﾙﾄﾞ「そのお姿は！？」
「「「ええぇぇ──！？」」」
何かカバル達が叫んでいるけど、頭が受け付けない。
滅茶苦茶眠い。
周りから見れば、力なくへたり込んでいると思われたみたいで、
ｴﾚﾝ「だ、大丈夫ぅ……？」
エレンが慰める様に寄り添ってくれる。
髪の色変わっても、わかるものなんだな……。
そこまでして、やっとリムルがこちらを振り返った。
その顔は──涙が頬を伝っていた。
それを見た全員が、示し合わせたように息をのむ。
『ねえ、リムル……さん。私、この村に……住んでも良い、かな』
私は、その静寂を破った。
リムルside
いつのまにか泣いていた俺を見て、沈黙が訪れた。
Aさんが、わざとそれを破る。
『ねえ、リムル……さん。私、この村に……住んでも良い、かな』
願っても無い事だ。
だが、俺が返事をする前にエレンに身を任せた。
一瞬どうしたかと思ったら、寝ているだけのようだ。
イフリートと戦った疲れだろうか。
俺の脳裏に進化の眠りがよぎったが、気のせいだろう……何より、人だし。
小潟乃愛、召喚者だろうか。
あれ、さっきまで茶髪だったよな……焦げ茶っぽくなっている。
予言も気になるし、目覚めたら聞いてみよう。
というか今の俺って、裸──スライムに戻るか。
俺はスライム形態に戻って、リグルドに衣服を用意するよう頼んだ。
Aさんを寝かせた後、エレンが言った。
ｴﾚﾝ「シズさんを食べたの？ ……イフリートを食べたみたいに」
まだ信じたくないんだろうけど……俺は、真実を話した。
ﾘﾑﾙ「それが、俺に出来る唯一の葬送だったからな」
エレンはそれを聞いて、涙目になった。
隣の二人も残念そうな表情になっている。
ｴﾚﾝ「最後にお別れ、言いたかったかな……」
お別れ、か。
そう言えば──。
ﾘﾑﾙ「シズさんは、最後の旅仲間がお前等で良かったって言ってたよ。
ちょっと危なっかしいとも言ってたけどな」
その俺の言葉で言い争いが始まったが、俺の知った事じゃない。
この後新しい装備をやったら、滅茶苦茶喜んでいた。
そうして、悲しみを吹き飛ばすかのようにカバル達は去って行った。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
