それぞれの名前 ページ25
シズさんは過去に炎で友達を失った事や、勇者に助けられた事をゆっくり話した。
近くで話を聞いていると、アニメで見るより、小説で読むより悲しい過去のように感じた。
得体の知れない不安感に苛まれた。
そして──。
ｼｽﾞ「スライムさん、名前はなんて言うの？」
ﾘﾑﾙ「え、俺はリムルって……」
リムルは戸惑ったように言った。
そっちじゃ無いよ、リムル君。
ｼｽﾞ「本当の、名前」
リムルは納得したみたいになって、答えた。
ﾘﾑﾙ「ああ、俺は悟。三上悟」
ｼｽﾞ「私は静江。井沢静江」
ああ、いい見ても良い場面だな……。
シズさんの目線がこちらに向いた。
……私も言った方が良いの？
『あのね、リムルさん。……私、乃愛。小潟乃愛』
本当はもっと後に言おうと思っていたけど、これで良かったのかも。
リムルは凄い驚いたみたいで、ちょっと跳ねてた。
シズさんはそれを見て少し笑った後、大きく息をついた。
するとリムルは心配して、シズさんに語りかける。
ﾘﾑﾙ「シズさん、もう眠った方が良い」
ｼｽﾞ「悟さん、乃愛さん。お願いがあるんだけど……」
お願いを、私に？
リムルは分かるけど……。
ｼｽﾞ「乃愛さん、私の、服と、武器。私が居た証として、取って置いてくれないかな」
私が何も持ってないのも案じた上での提案だったと思う。
……それがシズさんの願いなら、私は何年でも取って置くよ。
『わかった。シズさんの代わりに、私が持って置くね』
ｼｽﾞ「ありがとう。どうせなら使ってくれちゃっても良いよ」
そう、だね。
良いかも知れない。
ｼｽﾞ「悟さん。悟さんは……私を、食べて」
ﾘﾑﾙ「！？」
リムルに取っては予想外の願いだろう。
シズさんは、続けて言葉を紡ぐ。
ｼｽﾞ「私の、呪い。食べてくれたみたいに……嬉しかった。
私は、この世界が、嫌い。でも……憎めない。
まるで、あの男のよう。だから、だから。
この世界に、取り込まれたく、ない。
最後の、お願い。──私を、君の中で、眠らせてくれないかな……？」
心がどうしてかざわついているのに、私は泣くことが出来なかった。
ﾘﾑﾙ「…………良いよ」
その言葉で、シズさんから涙がこぼれ落ちた。
ﾘﾑﾙ「男の名前は？」
ｼｽﾞ「レオン・クロムウェル。最強の魔王の、
それから、暫く二人は話していた。
私もレオンを殴りつけたいと思ったのは秘密。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
