出発 ページ20
リムルは残念そうになって、でもすぐに明るく言った。
ﾘﾑﾙ「そっか。気が向いたらいつでも来てくれ！」
私が初めて転スラのアニメを見た時、こうやって優しいリムルが好きになったんだったな。
思い出に浸る内に、シズさんは返事を返していた。
ｼｽﾞ「ありがとう」
そう言いながら、シズさんはランガをそっと抱き締めた。
ｼｽﾞ「ランガもありがとう」
お礼を言われて嬉しかったようで、また尻尾を振っている。
シズさんが離れた時、リムルが私に聞いた。
ﾘﾑﾙ「予言者さんはどうする？ 身寄りがないなら、よければここに居てくれよ」
あれ？
リムルからしたら、私も旅の一員って認識かと思ってた。
しかも、予言者って……居てくれよって……。
でも、私の答えは決まってる。
『私はシズさんに付いて行くから。スマンね』
私はシズさんと居るって、約束したんだ。
すると、リムルが言った。
ﾘﾑﾙ「そうか、なら一つ教えてくれ。魔王が生まれるって、どういう意味だ？」
やっばり言いっぱなしはできないよね……！
『そのままの意味だよ』
そういうけど、勿論そんなに近いことではない。
私が本当に予言したのは……。
リムルがちょっと混乱気味な中、シズさんが言った。
ｼｽﾞ「私の旅の目的は……私を召喚した男を探す事」
ゆっくり、そう言った。
その理由が、私には分かっている。
リムルはシズさんに直接聞いていた。
ﾘﾑﾙ「会って何を確かめたかったんだ？」
リムルが問うそれに、シズさんは答えない。
沈黙──耐えられなかったのか、リムルが言った。
ﾘﾑﾙ「そうか。それが終わったら、是非寄ってくれよ！」
それにシズさんは答えた。
ｼｽﾞ「うん、ありがとう。是非来るよ」
その言葉を最後に、リムルと別れた。
簡易テントに戻って荷造りをしていたら──。
ｴﾚﾝ「シズさんたち、一緒にブルムンドに戻りません？」
「『えっ』」
ｴﾚﾝ「ここでさよならなんて寂しいですぅ」
エレンが一緒にブルムンドに戻ろうと言った。
えっなんて言ってしまったけど、実際は知ってる。
これは……、シズさんが言うだけでも十分だと思った。
ｼｽﾞ「貴方達は、良い冒険者だよ。一緒に冒険出来たら、どれほど良いかと思う」
ｴﾚﾝ「だったら！」
シズさんは、無言で首を横に振る。
その仕草にエレンは残念そうにした。
本当は付いて行きたいけど、迷惑になる。
そう私もシズさんと一緒に丁寧に断って、出発の時間になった。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
