安心 ページ18
シズさんとテントに来た時、もうカバル達は来ていた。
カバル達って食事に関しては滅茶苦茶早いなぁ。
食べるのは良いことだと思うけどさ、食いつきが良すぎると思う。
シズさんの隣に座って、私は黙々と食べる。
エレンは不思議に思ったのか、私に聞いて来た。
ｴﾚﾝ「シズさんもそうだけど、貴女も喋らないで食べるのぉ？」
だって──だって？
えっと……。
ｼｽﾞ「もぐもぐ」
ほら、だって無言の威圧が来るからね。
私もシズさんに習って黙って食べるんだよ。
『……………』
黙って食べ出す私を見て察したらしく、何故かエレンも黙々と食べ出した。
……シズさんの圧力って凄い。
後の男性陣まで黙ってる。
流石爆炎の支配者、やり方が違うね。
さっきまで騒がしい位だったのに、急に静まるものだから、心配したのかリムルが来た。
ﾘﾑﾙ「お前等大丈夫か？ いきなり黙り込んで……」
疑問に思うのも当たり前。
だから私はリムルに説明した。
『大丈夫。黙って食べてるだけだから』
とても簡潔に、だけどリムルは察したみたい。
ﾘﾑﾙ「そうか、なら良いや。ゆっくり食えよ？」
それだけ言ってテントから出て行った。
『「御馳走様」』
丁度シズさんと一緒に食べ終わった。
折角なので、夜風に吹かれてシズさんと話した。
『シズさん、Aって名前、ありがとう』
ｼｽﾞ「ううん、気に入ってくれてよかった。それより、友達になってくれて、ありがとう」
『私はただシズさんと仲良くしたかっただけ。感謝される事じゃないよ』
ｼｽﾞ「そうだとしても、私が感謝したいの」
ただの感謝しあいだけど、私は何故か暖かい気がする。
すると、不意にシズさんが言った。
ｼｽﾞ「ねえ、Aさん。私は──私はもうすぐ解き放ってしまうのかな？」
余程心配している事が、手に取るようにわかった。
何か、安心させられるような事を言わなきゃ。
私にはこれからの行く末が分かっている。
……なのに私、いや、わかってるから──。
黙ってしまった私を見て、少しにこりと笑って、シズさんは私に言った。
ｼｽﾞ「……良いの。この世界には未練も無いし」
未練が無い──それは嘘だ。
私には分かる。
たとえあると見破られたとしても、安心させたかったのだろう。
だけど私は、シズさんが無理に言っているのがどうしようもなく辛かった。
気付けば私は、シズさんに抱きついていた。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
