EP25 どうか ページ26
「……大丈夫だよ、隠さなくても。」
分かっていたことだ。
______京子ちゃんが、ツナくんに告白をする事は。
窓の向こうで、顔を赤くして告白をする京子ちゃんが。
……どうか、成功しますようにと。
願えないことを、私は願った。
「……ね、山本くん。
一緒に回らない？」
「けど……。」
「いこ。」
遠慮する彼の手を引く。
……思い出を作りたいんだ、私は。
とりあえず回りたいから、と。無理やり腕をつかんで歩き出した。
この時。……窓の向こうにいた彼が、こっちを見ていたことを知らずに。
「A……」
・
「あー……こわかった。」
「そうか？」
メンタル強すぎか。
お化け屋敷がリアルすぎて本当に驚いた。
はあ、とため息をついた時に視界に入った時計。
長針は12を。短針は1を指していた。
「…ねえ。」
「ん？」
のんきに「あ、あそこもいいな！」と言っている彼に思わずため息をつきながら、確認をとる。
「…集合時間ってさ、13時だったよね？」
「ああ！
オレらはとくに、時間厳守って言われたよな〜」
まだ気づかないのか。この人。
「…13時なんだけど。」
「………………げっ。」
山本くんはいきなり焦り始め、どうしたら早くつくかと考え始めた。
「いや、考える前に行けばいいんだと思うんだけ……どッ！？」
「よっと、これならはやいだろ？」
「はあ！？バカなの！？」
ひょいっと。
軽々と私を持ち上げた山本くん。
……あーもう、めんどくさい。このままでいいや。
「……もういい。早く行こ。」
「おう！」
そう言って、駆け出した。……のは、いいんだけど。
「ちょっっと！！！！
階段降りるの早すぎ、怖いから！！！落ちたらどうすんの！？」
「今日はいつもより饒舌なのな！」
「ねえ聞いてる！？」
もうヤダ。このバカ。
「……Aちゃん？大丈夫？」
「…………大丈夫に見える？」
無事についたけどさ。
マッハのおかげで3分もかからなかったけどさ。
「…もう絶対あの人と2人にならない！」
・
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碧みんく(プロフ) - 玲雪さん» 返事遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます！！がんばりますー！！ (2016年9月3日 21時) (
レス) id: cc06472bc1 (このIDを非表示/違反報告)
玲雪(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいてます！更新頑張って下さい！！ (2016年9月2日 22時) (レス) id: 898d277df4 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ｶﾉﾝさん» これからもかがやかせ続けますよ！ (2016年6月2日 20時) (レス) id: cc06472bc1 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾉﾝ - 碧みんくさん» 王子様が眩しすぎて、心がャられたゼ…← (2016年6月2日 11時) (レス) id: e3a626b6a6 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ｶﾉﾝさん» 見えます、見えるぞ、王子様が!!(はーと) (2016年6月1日 22時) (レス) id: cc06472bc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧みんく | 作成日時：2016年4月15日 7時
