EP24 本番まで ページ25
ガヤガヤ……ガヤ。
聞こえる騒がしい雑音。生徒のはしゃぎ声。先生の指示の声。見に来た保護者や一般人の音。
「……本番まで、なにしよう。」
ポツリと呟いても答える人はいない。
前や横、後ろを行き交う生徒がめまぐるしく動いている姿をただ見ているだけ。
……もっと、クラスの子と仲良くやっておけばよかったと思ったのは初めてだ。
「はあ……」
それに、昨日決めたこと。
実行することもあるけれど、それをする勇気も起きない。
"告白"
この胸に秘められた想いを告げたいと思っているのに、伝えることが出来ない。
吐息を吐けば、冬に近い季節の今は中にいても白い息がではじめる頃。
「お、早坂じゃねーか。」
「……山本くん。」
後ろからかけられた声は、誰だかすぐに分かった。
振り向いてそう呼べば、「おう」も笑う彼。
「あり、ツナと回ってねーのか？」
「や、どこにいるか知らないんだよね。」
鈍感そうに見えてなんか鋭い彼はにやりとする。
……嫌な予感しかしない。
「よーし、オレが見つけてやるよ！」
「余計なお世話！いいから！！
もう……自分で見つけるから。」
そう言えば、口を尖らせて「ちぇー」とつぶやく。
そして前方を見たと思えば、顔色を変えた。
「……？」
「あっ、早坂…ッ！
あっち、あっち側いこーぜ！」
Aの進路を妨げ、先に行かせようとしない。
不審に思いながらも、前に立つ彼をどかそうと手をついた。
「なんでよ…ちょ、私あっちに……」
「いーから……あっ！」
押しのけれた……と思えば。
……視界の隅に入る二つの影。男女の姿。
「……ッ」
「……っ、見るな！」
……山本くんは私の目を両手で塞いだ。
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碧みんく(プロフ) - 玲雪さん» 返事遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます！！がんばりますー！！ (2016年9月3日 21時) (
レス) id: cc06472bc1 (このIDを非表示/違反報告)
玲雪(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいてます！更新頑張って下さい！！ (2016年9月2日 22時) (レス) id: 898d277df4 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ｶﾉﾝさん» これからもかがやかせ続けますよ！ (2016年6月2日 20時) (レス) id: cc06472bc1 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾉﾝ - 碧みんくさん» 王子様が眩しすぎて、心がャられたゼ…← (2016年6月2日 11時) (レス) id: e3a626b6a6 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ｶﾉﾝさん» 見えます、見えるぞ、王子様が!!(はーと) (2016年6月1日 22時) (レス) id: cc06472bc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧みんく | 作成日時：2016年4月15日 7時
