＃ベルフェゴール誕生祭！！！【４】 ページ46
「あら、ベルちゃんおはよう！」
「はよ・・・ってかちゃん付けすんな！」
「いいじゃない、それとお誕生日おめでとう」
ほほほ、と口元に手を当てて笑うオカマ
グラサンの奥の瞳は、珍しく優しい光を帯びている。
城にいた頃と違って、今日と言う日を厄日だと思うことはない
それでも――――――――――――――――
「・・・サンキュ」
オレの半身を、オレが殺した日であることには変わりなかった。
背負ってしまった十字架は、今更下せるはずもない
年々重くなっていっているのがその証拠。
天使を殺した悪魔の罪は重いのだろうか
否、重いに違いなかった。
オレはどこまで行ったって結局のところは出来損ないだ
兄貴であるアイツには一生敵うはずもない
アイツは・・・ジルは、全てにおいて俺に勝っていた
唯一勝てなかったのは戦闘能力のみで。
その戦闘力のせいで殺される羽目になったわけだけど、やっぱ、さ
『悔しいか、ベル』
「あぁ、死ぬほど悔しいっつーの・・・」
ぼそりとこぼした呟きは、所詮オレのエゴで。
鼻の奥がツンと痛くなったのは、別に泣きたかったわけじゃなかった
・
・
・
「わぁ、朝ご飯凄いですね！？」
「うふ、張り切っちゃったわぁ〜♪」
どうやら朝の羞恥から立ち直ったらしいAが、食堂にやって来た
そして、テーブルの上に並べられた料理に感嘆の声を漏らす。
朝食にしては驚くべき量である
無論、人数が多いことを考慮してなお、だ
「やぁねぇ、みんなといると普通の量っていう感覚がどんどん薄れちゃって」
「あー・・・」
オレは普段の食事風景を思い出して思わず天を仰いだ
食事中は大抵、フォークとナイフ・・・あと皿が飛び交っている
オレのせいでもあるけど。
大皿に乗せられた料理の取り合いである
被害を被らないのは、配慮して飛ばないようにしてるボスと簡単に避けるAだけ
Aは一番早くに来て、さっさと自分の分だけ取り分けて被害を防いでる。
マジ俺の彼女有能。
あんまり酷かったらAが止めに入るんだけどね
「私が追加つくりますから！！」って。
みんなそれを期待してる節がないわけじゃないっていうのは、Aには内緒だ
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黒兎(プロフ) - パセリさん» 返信遅れて申し訳ありません！文才なんてないですよ・・・あったらいのになぁ。コメントありがとうございました！ (2016年2月13日 23時) (
レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - 皆さん 文才あってずるいですー ミーに分けてほしいですー (2015年12月25日 18時) (レス) id: 33ab24130d (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みーさん» ありがと・・・なんか照れちゃうな(笑)あ、コメント返信これが最後なんだ・・・ごめんね。頑張って合格して戻って来るから、その時はよろしくね！じゃあ、また会おうね！ (2015年12月23日 0時) (レス) id: f11ba7750f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 黒ちゃんズルい…文才ちょっとぐらい分けて欲しいよｯｯ!!!!面白かったよ、今回のも!! (2015年12月22日 22時) (レス) id: 546ff8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みさっきーさん» そ、そうですか？なんだか照れてしまいますね・・・！嬉しいです (2015年12月22日 20時) (レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2015年9月15日 20時
