＃ベルフェゴール誕生祭！！！【３】 ページ45
「・・・る、ベル、ベル？」
「んぁ・・・？」
美しいソプラノが、オレの耳を掠める
「良かった、起きた！随分魘されてたから・・・」
「マジ？」
オレの事を覗き込むAに、変な安堵感を覚える
「あー、ちょっと昔の夢を見て、な」
「昔・・・って、王子の時の？」
「そー、クソ兄貴ぶっ倒した時の夢。」
「え」
恐らく目の前の美少女が驚いているのは、俺が身内を殺したことについてではない
殺しだなんて、今更過ぎて恐怖の対象にもならないのだから。
「投石、投岩、投ナイフ？」
「そー」
コイツには、そう言ってある・・・というか
事実を知ってんのは、あの惨劇の直後に出会ったボスだけだ。
隊長である先輩さえも、知らない
「ミミズ食べた夢なんか見たら、流石に魘されるね」
「だろー？」
適当に流しながら、話題を変えるべく誘導を始める
・・・Aの事だ、嘘ついてるのは気づいてるだろう
その上で何も言ってこないのだ。
良い奴、いやいい女？
こーんな、人の事真っ先に考えて動く奴、他にいねぇだろ
普通は自らの好奇心優先で、ずけずけと「で、本当は？」って聞くもんだし。
俺もそーする
ってのはさて置き
「なぁ、A」
「ん？」
「お前自分のカッコ、見てみ？」
「・・・え。」
まず朝一緒のベッドで起きているという事で勘違いされそうだし、訂正しとく。
手ぇ出してはない。
決して事後とか、そういう訳ではない。
「な、なんっ・・・！！」
「オレ理性の限界♪」
Aは現在、オレのワイシャツ一枚
オレの、な。ここ大事。
いわゆる彼シャツってやつだ。可愛い。
口には出さねぇけど、普段から脳内ではAにベタ甘のオレである
「お前昨日、スクとボスの間で飲んでたじゃん？倒れんの当たり前だぜ」
「じゃ、じゃあベルが・・・」
漸く昨晩の事を思い出したらしい
彼シャツに赤面していた顔が、さらに赤くなる
「ん？シャワーは流石にあれだったけど、着替えはな♪」
「〜〜っ！」
撃沈。
両手で顔を覆っているが、隠しきれていない耳は真っ赤である
「可愛かったぜー、確かピンクのー」
「言わないで、ホントに言わないで！！」
ぶんぶんと首を左右に振るA
その細い腰を、引き寄せる。
「ひゃっ！？」
「ししっ♪今日は何の日でしょー？」
唐突に投げかけた質問
それでも、Aはにっこりと笑って、少し悪戯っぽく答える
「勿論、愛する彼のお誕生日！」
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黒兎(プロフ) - パセリさん» 返信遅れて申し訳ありません！文才なんてないですよ・・・あったらいのになぁ。コメントありがとうございました！ (2016年2月13日 23時) (
レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - 皆さん 文才あってずるいですー ミーに分けてほしいですー (2015年12月25日 18時) (レス) id: 33ab24130d (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みーさん» ありがと・・・なんか照れちゃうな(笑)あ、コメント返信これが最後なんだ・・・ごめんね。頑張って合格して戻って来るから、その時はよろしくね！じゃあ、また会おうね！ (2015年12月23日 0時) (レス) id: f11ba7750f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 黒ちゃんズルい…文才ちょっとぐらい分けて欲しいよｯｯ!!!!面白かったよ、今回のも!! (2015年12月22日 22時) (レス) id: 546ff8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みさっきーさん» そ、そうですか？なんだか照れてしまいますね・・・！嬉しいです (2015年12月22日 20時) (レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2015年9月15日 20時
