＃１２７．コントロール ページ4
「とはいえ・・・」
振り返り、自分の背にある大きな黒い羽根を見る
本当に、大きいなぁ。
「コントロールがまだ、上手くいかないな」
この翼を隠すことも、すぐに出来ないのだから
私が地上に降りる前は、まだ幼かった
故に、この翼・・・「黒翼」も小さかったのだ
それが、成長してしまった今は自分の背丈ほどもある大きなものになっている。
慣れるまでは上手く操ることも出来ないだろう
「力」は変わらないでいてくれた為、コントロールが効いたのだと今更思う。
「仕方なくね？Aさん、まだ記憶戻ったばっかだし」
「ちょっと、リフト！A様には敬語を使いなさいよ！！」
「へいへい・・・」
・・・本当に、変わってないんだなぁ
いつもしっかりしてて、私に一番の忠誠を誓ってくれるエミル
お調子者で、いつまで経っても敬語が話せないリフト。
おっとりしてて、何だか間延びした話し方が抜けないお嬢様のアステナ
「仕方ないですよ、リフトは成長しないんですから」
「そういう問題じゃねぇだろ・・・」
双子なのに、正反対のリュシアスとフレイス
リューはいつも無愛想で、反対にフレイはいつも敬語で愛想がいい。
・・・代わりに、毒舌家でもあるけど
「ともかく、主に会えて俺は嬉しいぞ！！」
何だか、「熱血」が似合うロムトゥア
ロムはこう見えて、心配性だったりする。
個性的過ぎる、私の大切な友達で、家族・・・
って、ん？
「・・・聞こえてるか？」
「えぇ、勿論」
「はぁ・・・皆、一度戻ってくれ。見られるとマズイ」
ミルの瞳は、この部屋の扉を見つめている
・・・正確には、この扉の外にある廊下を。
「仕方ないな、次に来られるときは合図を頼む」
「あぁ・・・。」
シュッ
リューの言葉を最後に、全ての者が一瞬にして消え去る
まるで、最初からいなかったかのように・・・
しかし、この距離だと私が翼を仕舞い込めるか怪しい
勿論善処はするが。
「ん・・・」
背中の、肩甲骨のあたりに意識を集中する
以前はこれで仕舞えたのだが。
中々上手くいかない
「んー・・・？」
ダダダダ・・・
ま、まずい
足音がかなり近くに―――――
バンッ！！！
「う゛ぉおおおい！！どうし・・・・た・・・・」
――――――・・・やはり、間に合わなかったようだ
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黒兎(プロフ) - パセリさん» 返信遅れて申し訳ありません！文才なんてないですよ・・・あったらいのになぁ。コメントありがとうございました！ (2016年2月13日 23時) (
レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - 皆さん 文才あってずるいですー ミーに分けてほしいですー (2015年12月25日 18時) (レス) id: 33ab24130d (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みーさん» ありがと・・・なんか照れちゃうな(笑)あ、コメント返信これが最後なんだ・・・ごめんね。頑張って合格して戻って来るから、その時はよろしくね！じゃあ、また会おうね！ (2015年12月23日 0時) (レス) id: f11ba7750f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 黒ちゃんズルい…文才ちょっとぐらい分けて欲しいよｯｯ!!!!面白かったよ、今回のも!! (2015年12月22日 22時) (レス) id: 546ff8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みさっきーさん» そ、そうですか？なんだか照れてしまいますね・・・！嬉しいです (2015年12月22日 20時) (レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2015年9月15日 20時
