＃１４５．シトラス ページ25
「ん・・・」
ぼんやりとした夢が覚め、目を開ける
朝日の眩しい光がはっきりとしない視界に降り注いだ。
あぁ、暖かい
もう少し・・・
覚醒しない意識が、無意識に温かみを求める
「ん？」
温かみ？
そういえば、なんかホールドされてるような・・・。
「〜〜〜〜っっっ！！！？」
ふと顔を上げると、綺麗な金髪と端正なお顔が
思わず、声にならない悲鳴を上げた。
「(べ、ベル！？なな、なんで・・・っ)」
・・・そうだった
昨晩、あまりにも眠気が酷すぎて
「一緒に寝ようか」などという提案に安易に同意したんだっけ
なにしてるの昨日の自分。
「・・・。」
思いっきり抱きしめられていて、ベルは離してくれそうにない
無理やり離そうとしたら、多分起きてしまうだろう・・・
起きるまで、待つしかないな
なんだかんだ言って、この状態に嫌な気持ちは起きない
むしろ嬉しかったり・・・。
ふわり、とシトラスが香る
ベルの匂いだ
いつも、ベルからはシトラスの香りがする。
初めて会ったときはあんまり感じなかったから、近くにいると分かるのかも
私は、香水とかってあんまり好きじゃないんだ
アンジェリカさんに勧められたとき、初めて香水つけたんだけど・・・。
柑橘系はまだいいけど、それ以外のものはキツい
ベルのは、嫌だって思わないのにな
「・・・面白い奴」
「ベル！？お、起きてたの・・・？」
「Aが起きるちょっと前からなー」
「え・・・。」
なんで言ってくれないんだ
「いやぁ、一人で赤くなってて面白かったぜ？」
「もー・・・起きてたなら言ってくれたらよかったのに！」
「言ったら離せって言うじゃん？」
「う・・・」
そりゃあ、言うでしょう。
仮にも好きな人に抱きしめられっぱなしっていうのは、正直心臓が可哀そうだ
今にもパンクしそうなのだから
「可愛かったぜ？」
「〜〜〜っ！！！」
分かってるのかな
私が、こんなにドキドキしてるの
ベルの一言、指先の動きさえも
全部にドキドキしてしまう。
「べ、ベルは・・・カッコよかった・・・よ」
「っ！・・・ししっ、知ってるし♪」
君と、朝寝坊
そんなに悪くないでしょう？
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黒兎(プロフ) - パセリさん» 返信遅れて申し訳ありません！文才なんてないですよ・・・あったらいのになぁ。コメントありがとうございました！ (2016年2月13日 23時) (
レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - 皆さん 文才あってずるいですー ミーに分けてほしいですー (2015年12月25日 18時) (レス) id: 33ab24130d (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みーさん» ありがと・・・なんか照れちゃうな(笑)あ、コメント返信これが最後なんだ・・・ごめんね。頑張って合格して戻って来るから、その時はよろしくね！じゃあ、また会おうね！ (2015年12月23日 0時) (レス) id: f11ba7750f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 黒ちゃんズルい…文才ちょっとぐらい分けて欲しいよｯｯ!!!!面白かったよ、今回のも!! (2015年12月22日 22時) (レス) id: 546ff8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みさっきーさん» そ、そうですか？なんだか照れてしまいますね・・・！嬉しいです (2015年12月22日 20時) (レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2015年9月15日 20時
