＃１４４．トクベツな君 ページ24
＝ベルフェゴールｓｉｄｅ＝
トサッ
「・・・さて」
どうするかな
ベッドに下せば、再び気持ちよさそうに寝息を立てるA
やましい気持ちは引っ込んだ。
「あー・・・マーモンよりふにふになんじゃね？」
ぷにっ
横に寝ころび、頬をつつく
ぷにぷにとした白い頬が、気持ちいい
一人で寝るには大きすぎるキングサイズのベッド
いつも、夜になればコイツを思った
どうしてんのかな、とか無理して勉強してたりしねぇかな、とか
そんな相手が、隣にいるなんて
「・・・オレ、幸せだな」
生まれてこの方、そんなこと思ったことあったっけ
いや、ない。
双子だっつーのに、兄貴の方がいっつも褒められて
比べられてきた
オレ、そんな兄貴を倒してから初めて自信が持てたんだ
それなのにコイツときたら・・・
『なぁ、お前なんでオレが好きなんだ？』
『え？』
『オレの他にも、男なんていっぱいいるじゃん』
『・・・だから』
『？』
『ベルだから、好きなんだよ』
初めて、俺を見てくれる女だって思った
それまで寄ってくる女と言えば、この地位と力だけしか見てなかった
いつだって、「ＶＡＲＩＡの」ベルフェゴールだって。
Aだけは、オレを見てた
あの頃のコイツと言えば、まだオレと会ったばっかで
きっと他の女なら「カッコいいから」とか「強いから」とか言うだろうにな
ホント、お前だけは・・・
「気付いてるか？オレが、こんなにお前のこと好きだって」
サラ・・・
顔にかかった、真紅の髪を耳にかけてやる
綺麗な、サラサラの髪
隊長にも負けてない
「・・・おやすみ」
キュッ
Aの背と腰に手を回し、抱き寄せる
暖かな温もりと、俺より小さな身体を引き寄せる
あぁ、今日はゆっくり眠れそうだ―――――
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黒兎(プロフ) - パセリさん» 返信遅れて申し訳ありません！文才なんてないですよ・・・あったらいのになぁ。コメントありがとうございました！ (2016年2月13日 23時) (
レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - 皆さん 文才あってずるいですー ミーに分けてほしいですー (2015年12月25日 18時) (レス) id: 33ab24130d (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みーさん» ありがと・・・なんか照れちゃうな(笑)あ、コメント返信これが最後なんだ・・・ごめんね。頑張って合格して戻って来るから、その時はよろしくね！じゃあ、また会おうね！ (2015年12月23日 0時) (レス) id: f11ba7750f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 黒ちゃんズルい…文才ちょっとぐらい分けて欲しいよｯｯ!!!!面白かったよ、今回のも!! (2015年12月22日 22時) (レス) id: 546ff8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - みさっきーさん» そ、そうですか？なんだか照れてしまいますね・・・！嬉しいです (2015年12月22日 20時) (レス) id: 250aa1f5b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2015年9月15日 20時
