【碧棺左馬刻】男として生きてる女

偽り8 ページ9

Aside



何でお前は1番上なのに女なんだ！！


この家の恥だ！！！


お前なんか使い物になるか！


男だったのならまだしも...





ごめんね...女の子で産んでしまって..！









『.....っ』




嫌な夢だったな






『...それにしても...ここは何処だ』


ガチャ


『...！』


｢あ、起きましたか？｣


あれ...


『昨日の...』


昨日の綺麗な白髪の女の子が入ってきた


｢昨日は本当にすみませんでした！私のせいで貴方が怪我をしてしまって...！｣


え、いや、なんで謝るの


『いえ、あの、僕が勝手にやったことなので...気にしないでくださいよ』


｢でも...｣


『本当に大丈夫ですので。気にしないでください。あと、ここは貴方のおうちですか？』



｢あ、いえ、ここは...｣



ガチャ



｢起きたか...｣


...！


女の子同様綺麗な白髪の男性が入ってきた


｢！お兄ちゃん！｣


そうか、この方はこの子のお兄様なのか...
そしてさっきの返答から読み取るに、ここはお兄様のベッド...

『初めまして。この度は迷惑をかけてしまって申し訳ありませんでした。』


｢...別にいい。...それより、お前に聞きたいことがある｣


｢！じゃあ、私ちょっと出てるね！｣


｢あぁ、悪ぃな｣


...強面の割に優しいお兄様なんだな...


ガチャ

パタン



...えっと...自己紹介した方がいいよな...


『初めまして。僕は天方Aと言います。』


｢...Aか...。俺は碧棺左馬刻だ。話は聞いてる。妹を助けてくれてありがとな｣


『い、いえ、僕が好きでやったので』


左｢...そうか。で、お前に聞きたいことがある｣


『？なんでしょうか』


左｢お前...性別はどっちだ？｣


え？
なんで急に...



『えっと...男ですが』

冷静に対応するが、冷や汗ダラダラだ。


左｢嘘はつくんじゃねぇぞ...｣


『嘘じゃないですよ？どう見ても男じゃないですか』


...どうだろうか...もうバレてるのだろうか...。


左｢そうだな...悪い。変な事聞いたな｣


『い、いえ。よく間違われるんで...慣れてます。』


左｢取り敢えず、お前は病院に行け。知り合いに医者が居るから予約は俺の方で取る｣


！！！...病院なんて行ったら...


『だ、大丈夫です！！！本当に！！慣れてますので！！！こんなの大したことないです！本当に気持ちだけで十分です！ありがとうございました！』

僕はバックを持って玄関があると思われる方へ早歩きをした。


『では、失礼しました』

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