吸血鬼な彼等との生活は………【呪術廻戦】 (ページ44)

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夜の散歩伏黒ルートページ44

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『恵君､今から少しだけ散歩に行かない？二人には許可もらったし』

恵「別にいいけど」

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恵「何かあったか？お前がこんな時間に散歩なんて珍しいし､悩みがあるなら聞くぞ」

『う～ん､悩みじゃないんだよね｡二人で話したいことあったの』

恵「話したいこと？」

『うん｡………あのね､来週両親が帰ってくるの｡だから私家に戻るからその前にどうしても聞きたいことがあってさ』

恵「？」

『恵君はどうして私を番にしたいのかなって｡特別な血だから？』

恵「………そういえば言ってなかったな｡お前が覚えてるかは知らないけど､中学の時俺とお前一回会ってるんだ」

え…………中学生の時に会ってる？
いつ？全然覚えてないんだけど………

『えっと…………ごめん｡覚えてないや』

恵「………中2の時､俺の怪我の手当てしてくれたんだよ｡覚えてねぇか？」

『怪我の手当て…………………あ！もしかして､あの時喧嘩してた人！？』

恵「そうだ｡普通なら喧嘩してた奴になんて近づかないし怪我してても自業自得だろ？なのにお前は俺の手当てをしてくれた｡しかもさっきまで目の前で喧嘩してた俺に"もう二度と喧嘩しちゃ駄目だ"って怒ったし」

『あぁ………実はちょっと怖かったんだよね｡でも怪我してほしくないって思ったら勢いで口走ってた』

あの時の人がまさか恵君だったとは………
でも高校で喧嘩してるの見たことないし止めたんだね

恵「まさか面と向かって怒られるなんて思ってなかったから驚いたよ｡好きになったのはその時｡俺にそんな事言ってくれる奴なんて居なかったから嬉しかったんだ」

『そうなんだ』

恵「俺がお前を番にしたいのは好きだからで血は関係無い｡でも一番はお前の気持ちを尊重したいから無理にとは言わない」

『恵君､ありがとう｡私ちゃんと考えて答えを出すから待っててくれるかな？』

恵「あぁ｡良い返事を期待してる」

まさか中学生の頃からずっと想ってくれてたなんてね
恵君の気持ちを知ることができたし今日散歩に誘ってみて良かったなぁ
だからこそ私もちゃんと考えないとね