吸血鬼な彼等との生活は………【呪術廻戦】 (ページ19)

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視線の正体五条ルートページ19

『今日も一人か………』

昨日の事があるからちょっと不安なんだけど……
あぁ今日も見られてる｡気のせいじゃない
よりによって今日は委員会の仕事で遅くなったから薄暗いし
などと考えてると自分の足音の他に別の足音が聞こえてきた

『うそ……でしょ…………』

足音の正体が生徒であると信じたいけど絶対違う
だって学校を出るとき私の後ろには誰も居なかった
しかも足音が増えたのは途中からだ

？「ねぇ君､ちょっといいかな？」

『っ！？…………』

突然声をかけられ振り向くと20代後半くらいの男の人が一人居た
同時に気づいてしまった｡この人は吸血鬼だって
あの三人と生活してるから何となく雰囲気で人か吸血鬼かわかるようになってた

男「ん～やっぱり噛み痕あるね｡君がよく一緒に帰ってる男の子二人と今居る家の家主吸血鬼でしょ？それで君は…………状況から察するに特別な血の持ち主なのかな？」

『………………』

男「無言は肯定ととらえるけど？」

『………だとしたら何か問題でも？』

男「問題は無いよ｡ただ気になってさ｡吸血鬼三人を虜にするその血がどんな味なのか」

この人はヤバい………本能的にわかる
同じ吸血鬼なのにこの人の雰囲気は凍りそうなくらい冷たい

逃げるために走ろうとした瞬間自分の体が何かに叩きつけられた
あぁ近くにあった外壁か………

『……うっ………痛いんだけど』

男「ごめん､強くやり過ぎたね｡でも今は自分の心配したら？肩から血が出て甘い匂いが辺りに充満してるよ」

『っ……』

男と外壁に挟まれて逃げれない……
怖い､誰だも良いから助けて

男「血､貰うね｡気に入ったら俺の家で飼ってあげるから安心して」

『いや………っやめて！……』

？「A！！」

『！？』

気づいたら男から私を隠すように抱き締められてた
この安心する匂いは……

『悟だよね？』

悟「うん､僕だよ｡もう大丈夫だから安心して」

『…仕事は？』

悟「終わったよ…………んで､お前がAに怪我させた奴？ふぅ～ん見るからに三下じゃん｡ウケる」

悟がこんなに怒ってるの初めて見た

男「………っ」

悟「この子､僕のなんだよね｡次に手出したら君死ぬよ？さぁ､こいつは放って帰ろっか！」

『ちょっ横抱きしなくても自分で歩ける』

悟「怪我人は大人しくする」

『………助けてくれてありがとう悟』

悟「どういたしまして♪」