戻れなくても ページ12
悟「A〜、恵〜ただいま〜」
恵「早かったですね。帰ってくるの夕方くらいになるのかと思ってました」
悟「頑張って午前中に終わらせたよ。お昼ご飯買ってきたんだけどAは?」
『ここに居るよ……………』
悟「おぉ〜静かすぎて気づかなかった」
失礼だな………
その言い方だと私がいつも煩いみたいじゃん
普段から大人しい方ですけど私は
恵「昼食ったら俺少し出掛けるんで」
悟「はいよ〜気をつけて行っておいで」
.
お昼ご飯を食べ終わって私は部屋に戻ってきた
恵君もすぐに出掛けちゃったし
悟は休日出勤で疲れてるだろうから休むだろうし
悟「A〜ちょっとだけ部屋にお邪魔して良いかな?デザートあるから一緒に食べよう」
『うん!!』
悟「本当は悠仁と恵の分もあるんだけど出掛けちゃってるし食べちゃおう!!あっ、食べたこと内緒ね?」
『了解。……ねぇ今気づいたけど、このお菓子って人気すぎるから予約限定販売になったお店のだよね?予約も競争率高いし』
悟「そう。どうしても食べたくて僕頑張ったよ〜」
悟も甘い物好きだしね
前は私がお母さんと作ったお菓子を食べに来てたし
懐かしいな………
ちなみに悟が予約して買ってきたお菓子も美味しかった
これなら人気になるのも頷ける
『美味しかった〜』
悟「頑張ったかいがあったよ。ん?……………ねぇA、恵に血吸われたでしょ。首筋、噛み痕は見えずらいけど少し赤くなってる」
『!?』
悟「あぁ………またかよ………こっちは幼馴染みって立場だから迷ってんのに……………我慢してる俺が馬鹿だってか?」
『…………悟?』
俯きながら何かを言ってるけど聞こえない
ただ、ちょっとだけ怖い
こんな悟今まで見たことないからどう声をかけて良いのかわからないよ
悟「A、お前にとって僕は……………俺は幼馴染みのお兄ちゃんなの?それ以外を考えたことない?」
『……急にどうしたの?』
悟「俺はお前の事を妹みたいだなんて思ったこと無いから。最初は近所の子って事で面倒見てたけどさ、お前が成長していくたびに可愛く綺麗になっていくから違う目で見るようになってた」
『………ぇ…………』
悟「年が離れてることは重々承知だ。でも俺はお前の事を一人の女として見てるから。もう前みたいな関係に戻れなくて良いから俺の事少しは意識してね?」
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作者名:怠惰の兎 | 作成日時:2021年3月22日 2時