愛を考えてみて、それから伝える【黒尾生誕祭】 (ページ16)

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未来はそうそう変えられないものであるページ16

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押し黙る幼馴染。

いいから帰れよ、めんどくさいから早く帰れ。

これで帰って俺がお前を裏切ったと思うような奴に見えるのか。

全国で頑張ってほしいから帰れって言ってんだろうが。

「おしゃべりはもういいか？」

そういって殴ろうとしたのは幼馴染のほう。

腕を狙ってるようだった。

必死に受け止める。

「コイツ大会近いの分かってんだろ。腕狙うとかホント卑怯だよな、死ねよ。」

「お前が死ね、計画台無しにしやがって。」

腕痛てぇ。絶対折れた気がする。

もう最悪だよ。利き腕とか勉強もできねぇじゃん。

逃げろっつってんのに立ち止まって動かねぇし。

後ろから何かで殴られる。強い衝撃。

ぶっ倒れる手前、それは鉄パイプだとわかる。

ホント大人数で武器使って卑怯な奴ら。

もう一発殴られそうになる。

その時幼馴染が叫んだ。

「友達見捨てるくらいなら俺一人大会出れなくてもいいよ。」

「バカだろっ、やめろ、おい、黒尾」

その後俺の努力むなしく幼馴染は相手を殴り、問題になった。

でも必死に事情を説明したら大会出場権は剥奪されなかった。

喜びに抱き着いてしまった。

お祝いに飯食いに行ってから数日、幼馴染の誕生日。

「振られたぁあああ」

何故か泣きつかれている。

未来はそうそう変えられないものである。

俺の努力ははたして意味があったのか。

「ざまぁみろ、お前にはもったいなかったんだよ。」

「誕生日なのに、誕生日なのに、もう無理って言われた……。」

「……抱き着くなよキモい、……焼肉奢ってやるから元気出せって」

「え、まじっ！？神」

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今回変えられない未来もあるっぽいを書かせていただきましたスタぁとです。
企画させていただきました。全然自分より文才が上の方ばっかりで緊張しかなかったんですが、皆様の作品を見ながらどんなのを書こうかなと想像してとても楽しかったです。

読んでいただき誠にありがとうございます。
そして、企画に参加していただき本当にありがとうございます。

普段は、いろいろな作品を書いていますが基本は男主ばかりです。
気になる作品があれば読んでみてください。本当にありがとうございました。
俺がヒーローになる話【黒尾鉄朗】

スタぁと

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