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18話 ページ20
何処に向かうのか目的地を決めていないが、ただ彼らから離れようと走った。
茂みのなかを掻き分けながらひたすらに走った。
そのお陰で体はクモの巣やら葉やらで汚れたが、うまく巻けたようだ。クモの巣を軽く手で払いながらシズクの姿を確認。
「…シズク、平気…か…?」
「うん!おいらは汚くもなってないし、怪我もないよ!」
体力は消耗しているが、また捕まるかもれないので足は止めない。
「…ねぇ、さっきからどこ向かってるの。」
聞き覚えのある声が上からした。
「あっ!氷河!やっほー!」
シズクがニッコニッコと挨拶するが俺はそんな元気でいられるほどの気力は無かった。木の上の彼…氷河に向かって短く返す。
「…一応、町…。」
「町はあっちだよ。」
彼は左斜め後ろ方向を指差す。森は景色が変わらないから迷いやすいのだろう。何度
…方向音痴、ではない。断じて。
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作者名:黒夏 | 作成日時:2018年3月30日 11時