前世戦闘系審神者は鬼を狩りまくる。2

番外編6〜トリップしたとか本当に笑えない〜 ページ13

「多分ですけど……あの髪長めの男性が髭の男性に思いを伝えているのでは…と。」
「キャー！そうなのね！！返事はどうなったのかしら？頑張ってほしいわ！」

さすが甘露寺さん。
偏見が無いご様子で。

その時向こうから気づかれたようで

「誰だ！！！」

と聞かれた。

「だ、誰もいませんよぉ〜」

と甘露寺さんが裏声で言う。
いや、それいるって言ってるようなもんですよ？

「……あのぉ、なんか、邪魔しちゃったみたいですみません。俺たちここから去るんで、その、がんばってください？」
「えぇ、きっと大丈夫だわ！頑張って！！」

「ちょっとまって？！何か勘違いしてない？！？！？！」

と髭面の方から何か言われたけれども俺は、なにも、聞こえない。
いいな？聞こえないったら聞こえないんだ。

そのあと甘露寺さんと共に数歩歩いたら先ほどの道に立っていた。

「あら？戻ってきたの？」
「みたいですね。」
「あの二人、幸せになるといいわね！」
「……そうですね。それより早く甘味屋、行きましょうか。」
「はっ！！そうね！！」

と言ってあんみつを食べた。うまかった。
因みに俺は宇治抹茶風味のやつで甘露寺さんは山盛りあんみつを食べた。


因みにあの現場は告白現場ではなく自害しようとしたという緊迫した状態だったとは俺も、甘露寺さんも知るわけがない。

41話→←番外編5〜トリップしたとか本当に笑えない〜

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