前世戦闘系審神者は鬼を狩りまくる。

23話 ページ36

伊之助side
炭次郎から鬼のことを任されるがみっともなく首を絞められる。
その時今まで生きた記憶というのか…そんなのを思い出した。

そんな時今まで足が地につかなく浮遊感があったものがいきなりベシャッと音をたて地面に落ちる。

しばらく呆然としていたが鬼が一気に駆け出し俺を助けたらしき男の首を掴む。

「おい！！！お前！！！！！」

と叫ぶ間もなく鬼はいつの間にかあの男の言葉と共に、地面にひれ伏していた。

『参ノ型 月影』

「は………」

刀を鞘にしまい終えた時ハッとし

「俺と戦え！！キンピカ野郎！
あの十二鬼月にお前は勝った！そのお前に俺は勝つ！そういう計算だ、そうすれば……」
「いったん落ち着こう？？？」

と叫んでいた。
それから色々こじつけをするがいつの間にか俺の瞳の目の前には地面がいっぱいいっぱいに広がっていた。

あんな腕っぷしが俺より弱そうなのに…俺が沈められた？

一つの事実が頭をよぎる。そんなことを認めたくなくとすぐさま起き上がりそいつに指をさす。

「よくもやったな！キンピカ！！」
「いや、俺の名前キンピカじゃないから。」
「それじゃなんだ？！俺は伊之助だ！！」
「俺はAだ。」
「よし！互いに名乗りあった！戦うぞ！！！」
「なんでそうなるんだよ？！お前は同田貫正国かなんかかよ？！？！？！」

どうたぬきまさくに？
なんだそいつは？

そしたらいつの間にかロープで縛られて宙釣りにされた。

「な？！何すんだ！！」
「けが人はそこでおとなしくしとけな。俺、一応ここにいるって伝えとくから。」
「おい！！！」
「じゃ！！！！！」
「逃げんなぁぁァァぁああ！！！」

Aと名乗ったそいつは森の奥の方へと消えていった。
はっ？！そういえば……

「このロープはずせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ！！！！！！！」

絶対殴り飛ばしてやる！！！

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