忍の鉄則その二百三十五 ページ48
「おせぇよ馬鹿」
神宮「ばうっ!(うるせぇ!来ただけ感謝しろ!)」
暁は雑渡に呼び出された後、家を出る前に万が一の為神宮に声をかけていた。
忍者隊と待ち合わせをするなど、嫌な予感しかしなかったからだ。
そして神宮は永一、久遠を急かし素早く買い出しを終わらせると2人とともに暁に伝えられたこの待ち合わせ場所へ直ぐに向かった。
雑渡「その狼は確か⋯⋯」
前に会った時に少し共闘した狼が再び出てきた事に雑渡は驚いた様子を見せた
久遠「はぁ⋯はぁっ⋯!おい!早ぇよワンコロ!!」
永一「⋯あれ、姐さん?」
すると、森の中から2人が野菜の荷車を引っ張り出てきた。
重い荷物を引いて神宮に付いてきたのだろう、2人は疲れた様子で肩で息をしていた。
雑渡「あら、人が随分多くなっちゃったね。
しょうがない、今日は一先ず帰ろうかな。」
諸泉「なっ!?いいんですか組頭!!」
雑渡の決定が不服なのか、異を唱える諸泉
雑渡「文句は文書で。じゃあ、暁ちゃんまた来るよ」
「二度と来んな」
暁が怪訝そうな顔で手を払うと、雑渡たちタソガレドキ忍者隊はその場から去っていった。
久遠「あ⋯?何だったんすかあいつら?」
永一「姐さんの知り合い?」
「⋯⋯⋯」スッ
暁は雑渡たちが消えた事を確認すると、先程捨てた村雨からの手紙を拾い、見つめた。
その中には確かに、"神から授かった力"という言葉が書いてあった。
「⋯やっと見つけた。手がかり」ボソッ
暁はそういうと、怪しげな笑顔を浮かべた。
神宮「(あーあ、完全に悪役ヅラだわ)」
その様子の暁を、神宮は呆れた様子で眺めていた
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その後、暁たちは野菜の乗った荷車を引き店に帰る
「んじゃ、お疲れ。軽くメシ用意すっから食ってけ」
久遠「えっマジすか!?あざーっす!!」
永一「ありがとうございます姐さん!!」
暁はそういうと永一達が持ってきた食材を使い手早く料理を作った。
久遠「うぉぉ!マジ美味そう!!いただきまーす!」
永一「いただきますッ!」
2人はパンッと手を叩いて挨拶をすると、暁の出した料理を素早く食べだした。
「⋯足りなきゃ勝手によそいでいい。私ちょっと出るから、留守番頼んだ」
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作者名:鈴村十四郎 | 作成日時:2022年3月6日 21時