【忍たま乱太郎】闇堕ちしてからが本番です５ (ページ41)

今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:6,157 hit

忍の鉄則その二百二十八ページ41

｢あぁ､そいつがもしお前らになんかあったらどうにかするから。用心棒みたいなもんだ。じゃ､後は頼んだ｣

暁は神宮の方を見てそう言うと､店の中に入っていった

永一｢え､えぇ⋯｣

久遠｢俺達には何もなしっすか(汗)｣

2人に視線を向けることなく戻って行った暁に戸惑う永一と久遠

神宮｢ワウンッ！(いいから早く行くぞ)｣

久遠｢うおっ！？か､噛んだりしないよな⋯？｣

未だに神宮にビビっている久遠､その様子を見て神宮は呆れる

神宮｢(意気地ねえなー､コイツ(呆れ))｣

永一｢とにかく､姐さんとアークの兄貴に頼まれたんだ。完璧にこなすぞ！｣

久遠｢お､おお！｣

そうして2人と1匹は､畑がある森の方へと向かっていった

･

･

･

店は再び人で賑わう。お昼時とあって朝よりも多くの人々が暁の店に訪れる

しかしそんな賑わいも暁は難なく捌いていく

｢お待たせしました〜！カツ丼定食2人前でーす！｣ﾆｺｯ

忙しなく働く暁の顔は､営業時特有の笑顔が貼り付けられている

｢店員さん､注文いいかな？｣

｢はいっ！何に致しましょう？｣ﾆｺｯ

後ろから声をかけられ､暁はその笑顔のまま振り返り尋ねた

しかし､その人物を見て暁は一瞬顔が強ばった。
なぜならば暁はその人物に見覚えがあったからだ。

その男､雑渡昆奈門を見て暁は心の中で酷い煩わしさを抱(いだ)いた。

｢⋯ご注文をどうぞー｣

だがそれも一瞬の事で､直ぐに暁は貼り付けた笑顔のまま雑渡に話しかけた

雑渡｢では､このオムライス定食を4つ｣

｢4つ⋯？｣

雑渡の言葉を聞いて､暁は雑渡と同じテーブルに座っている男に目を向けた。
そこでやっと､暁は雑渡がタソガレドキ忍者隊の面々と一緒に店へ来ていることに気がついた。

｢(おいおい､めんどくせぇ事になんねーよな⋯)⋯はーい､少々お待ちください｣ﾆｺｯ

暁は雑渡が忍者隊を連れて店に来た事に気がつくと嫌な予感を抱(いだ)くが､直ぐに雑渡たちから離れ厨房へと入っていった

｢つーか､なんでアイツらここの事を⋯クソッ､ウザったいな｣ﾎﾞｿｯ

なるべく厄介事に巻き込まれたくない暁は､厨房で料理の準備をしながら苛立ちを口にした

＿＿しかし暁の思惑とは違い､雑渡たちは特に何かをすること無くただ暁が持ってきた料理を食べていた