忍の鉄則その百九十六 ページ4
神宮「___つーことで、俺は暁の左腕にあった刺青。てか相棒ってやつだな」
ルイ「す、すっげー!!狼の姿で喋れるなんて!」
ルイはキラキラと目を輝かせ神宮を見つめていた
神宮「だからこの姿は仮の姿⋯って、お前ホントに理解してるか?(呆)」
アーク「んな馬鹿な話⋯有り得ないだろ」
神宮に暁と神宮についての色々な事情を説明されたアーク達だったが、アークは未だにその話を飲み込めていなかった
神宮「アーク・百薬。この世界じゃお前が一番アイツを理解してるだろ?こんな馬鹿な存在が居てもおかしくないのがアイツだ」
アーク「ッ⋯」
アークは神宮にそう言われ心当たりがある為額に汗を滲ませながら困惑した表情を浮かべた
ルイ「俺は信じるぜ!」
モフモフモフと神宮に抱きつき体を触りながらルイはキリッとした表情でそう言った
神宮「おっ、もう1人の理解者くん。こっちの方が理解が早かったか」
神宮はルイに触れているのをスルーしつつそう言った
アーク「お前、意味ほんとに分かって言ってんのか?⋯⋯ハァ、いや、今さらお前みたいなのを暁が飼ってたって言われても確かに驚きはしねぇな。
実際目の前で狼が喋ってんだ、信じるしかねぇか」
アークはルイが納得した事で抵抗するのを諦めたのかため息をついてそう言った
神宮「飼うって表現やめろ!相棒って言え!!
まぁ、だからこそ言っておくが、俺はお前らを信用してるし感謝してるぜ」
アーク「?」
ルイ「なんで??」
神宮「お前らが居たからアイツは俺を表に引き出して俺の力を使えたんだからな。
そしてお前らがアイツの傍を離れなかったから力を暴走させる事も無かった。」
アーク「⋯それは、喜べねぇな。」
アークは眉をひそめ神宮を見た
ルイ「暁姉ちゃんは俺のせいであんなになっちまったんだろ⋯?」
ルイは悲しげな顔で呟く
神宮「まぁどうせ遅かれ早かれあの状態にはなってただろうよ。お前らはただのきっかけだ。
むしろ守るものがあるだけ希望はあるだろ、無闇矢鱈に死のうとかは考えないはずだ。」
ルイ「死ぬとか!!そんな事⋯」
神宮の言葉を聞いてルイはより辛そうな顔をした
アーク「⋯それより、お前の話には肝心なことが入ってない。なんで暁はあんなにも強い憎悪が突然現れた?ルイがやられた事だけが原因じゃねぇだろ」
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作者名:鈴村十四郎 | 作成日時:2022年3月6日 21時