忍の鉄則その二百十八 ページ26
利吉「__わかった、ありがとう暁さん」
舳丸「ありがとうございます」
一通り暁から説明を受けると2人は礼を言った。
「いいえ〜。あとなんか分からないことあったら言ってね。ルイやアークでもいいし。
2人のタイミング悪かったら私でも。少なくとも私は部屋に居るから、来ていいし」
舳丸/利吉「え゙ッ!?」
その話を聞くと2人は予想外の発言に驚きなんとも言えぬ声をあげた。
まさかそんなにアッサリと暁の部屋に入れる許可が貰えるとは思わなかったのだろう
アーク「おいおい⋯」ハァ
神宮「わぅ⋯(呆れ)」
そんな暁の許可を聞いたアークと神宮も、暁の思考に呆れた顔を浮かべた。
「?⋯まぁとにかく、話しておくことはこれくらいかな。」
神宮とアークの反応を見た暁は、その様子に内心腹が立ったがそれを表に出さず堪えた。
アーク「んじゃ、俺たちはリビング行くか」
ルイ「そだな」
そして、暁たちは各々自分の寝る場所に移動しようと部屋から出ていった
「あ、そうそう。2人ともお風呂まだだよね?勝手に入っていいから。
舳丸さんは多分アーク達に説明受けたと思うし、利吉さんは舳丸さんから説明受けてね」
言い忘れていた事があったのを思い出すと暁は部屋から出ていく足を止めた。
先程舳丸が風呂に入りかけていた事を知っている暁は舳丸を見て笑いかける
舳丸「ッ!?ぇ、あ、は、はいッ!!」
しかし暁の思惑とは裏腹に舳丸は先程の情景を思い出すと、再びどうしようも無い程の動揺に襲われ返事が慌ただしくなった
「?それじゃ、ゆっくりしてください」
利吉「ありがとう」
舳丸「ど、どうも⋯」
暁は舳丸の返事を不思議に思いつつも、気にすることなく部屋から去っていった
舳丸「⋯⋯」
しばし暁が去った扉を眺めると舳丸はその場にしゃがみ込んだ。
再び風呂場での暁を思い出し心拍数が高くなったので、自分をどうにか落ち着かせたいのだろう。
利吉「あの⋯大丈夫ですか舳丸さん。何かあったんですか?」
先程から舳丸の様子が気になっていた利吉は、しゃがみ込んだ舳丸に話しかけた
舳丸「あ、いや⋯実は__」
舳丸は少し利吉に先程の出来事を話すか迷うと、話すことに決めたのか意を決し口を開いた
利吉「なっ⋯は⋯は!!?」
そしてその話が予想していたものとは全く違った事に、利吉は大いに驚いた
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作者名:鈴村十四郎 | 作成日時:2022年3月6日 21時