忍の鉄則その二百十七 ページ25
アーク「ハァッ?!おいまて、なんで俺がリビングで⋯」
ルイ「お客さんリビングで寝かせらんないだろ!あ、2人は師匠の部屋で寝ていいからな!」
アークに強く言葉をかけたのとは対象的な優しい声で舳丸と利吉に伝えるルイ
アーク「勝手に話進めてんじゃねぇ!」
アークは自分の意見も聞かずどんどん話を進めていくルイに苛立ち声を荒らげる
ルイ「うるさい師匠!1日くらい良いだろ!細かい事気にすんなよ!」
アーク「テメッ⋯言うようになったなチビ⋯」
予想以上に自分に噛み付いてくる事に驚き若干
今まではなんだかんだ自分の言うことに逆らわなかったルイがここまで言ってきたのは初めての出来事だった
「ハイハイそのくらいで終了。今日ルイとアークはリビングで寝てもらいます。この家の所有者権限です。」
少し空気が悪くなった事を察した暁がそこで助け舟を出す。
2人も暁に逆らう気は無いのかそれ以上その事を話すことは無かった
舳丸「ですが暁さん、本当に私たちがここで寝てもいいんですか?」
しかし別のところにもその決定に不満を持つものがいた。
他人である自分が元々の家主たちの部屋で寝ることに
利吉「そうだな⋯私も少し申し訳ないと感じる」
そうして、同じ思いの利吉も同意の声を口にする
「お客さんなんだから、遠慮しないでいいよ。アークもこうは言ってるけど本当はそこまで嫌ってわけじゃないから」
利吉「いや、まさか⋯」
その言葉を聞いて、2人は驚いた顔を浮かべた。
あんなにもルイに詰め寄っていた男が嫌がっていないという事実は、流石に信じられなかったのだ
アーク「⋯ま、勝手に決められてたのは不快だが。別に異論ねぇよ」
しかしそんな2人の考えとは裏腹に、アークはあっさりと2人が自分の部屋を使うことを許可した
舳丸「え、本当にいいんですか?!」
利吉「⋯!!」
暁の言った通り気にしていない様子のアークを見て2人は驚きの表情を浮かべた
ルイ「面倒臭い性格してるからな、師匠は。」
アーク「うるせぇよ」
その様子のアークを見てルイは嬉しそうに笑った。
「それじゃ、話まとまったって事で良いよね?じゃ、後は皆個人行動って事で。舳丸さん達の布団はここに入ってるから、適当に出してね。」
暁はアークの部屋の押し入れを指し、細かい事項を伝えた
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作者名:鈴村十四郎 | 作成日時:2022年3月6日 21時