【忍たま乱太郎】闇堕ちしてからが本番です５ (ページ19)

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忍の鉄則その二百十一ページ19

神宮｢(なんだ⋯このクソ気まずい飯時は)｣

カチャカチャ⋯食卓には食器が当たる音だけが鳴り響く

ルイ｢そういえば､暁姉ちゃんと利吉兄ちゃんはどこで知り合ってたんだ？｣

そんな時､何も気にしていないルイが純粋な疑問を2人に投げかけた

利吉｢あぁ､それは前にこの店の評判を聞いて一度店に来たことがあったんだよ｣

｢⋯まぁ､その時はルイとアークに会う前だったから2人が知らなくても当然だね｣ﾆｺﾘ

暁は貼り付けた笑顔でルイに笑いかける。そして利吉と初めてあった時の心情を思い出し､少し嫌な気分になった暁だった

ルイ｢えっ､利吉兄ちゃん俺たちより前に暁姉ちゃんと会ってたのか！｣

利吉｢そうみたいだね(そうだったのか⋯)｣ﾆｺｯ

利吉はその事実を知ると､少し優越感の様なものを感じ嬉しくなった

利吉｢そういえば､2人はどうして暁さんの家に居候を？｣

舳丸｢！！それは､俺も前から気になってました｣

利吉の質問に舳丸も反応し､3人を見た

ルイ｢えーっと､それは〜⋯｣ﾁﾗｯ

ルイは質問の答えに困ってしまい､アークの方を見た

アーク｢⋯治療費をまだ貰ってねぇ｣

舳丸｢⋯えっ｣

利吉｢⋯はい？｣

考えていた答えとまるで違った返答に驚いた二人は小さく声を上げた

｢⋯あ､忘れてた｣

そしてその言葉を聞いた暁も､治療費の事を思い出し声を上げる

ルイ｢はは⋯(苦笑)｣

利吉｢そんな理由ですか⋯！？｣

アーク｢あ？そんなってなんだよ。なんだと思ってたんだお前⋯｣

利吉の言葉にあからさまに嫌そうな顔をするアーク

利吉｢そりゃ⋯お金がないからとか､行くあてがないからとかそういう⋯｣

利吉は驚きながらも自分が考えていた事をアークに伝える

アーク｢そんな大層な理由ねぇよ､馬鹿かお前(呆れ)｣

利吉｢ばっ！？｣

急に自分を罵倒してきたアークに利吉は驚き目を見開く

ルイ｢おいやめろって師匠！(汗)｣

それを見ていたルイは慌ててアークの口を塞ぐ

アーク｢⋯⋯｣

口を塞がれると不機嫌そうに眉をひそめる

｢⋯最初はそうでしたけど､今では家族同然だと思ってるよ。私は。｣

ルイ/アーク｢！！｣

暁は進めていた箸を止めて､ボソリとそう呟いた。

それを聞いたアークとルイは､暁がそんなことを口にするとは微塵も思っていなかったので驚いた表情を浮かべた