【忍たま乱太郎】闇堕ちしてからが本番です５ (ページ11)

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忍の鉄則その二百三ページ11

ルイ｢あぁもう！やめろよ暁姉ちゃん！包丁そんな使い方したら切れ味落ちるだろ！？｣ﾊﾟｯ

それを見たルイは地面に刺さった包丁を抜き刃を見て困った顔をした

神宮｢俺の心配はッッ！？｣

ルイ｢あ､ごめん｣

困惑する神宮を見て真顔で謝るルイ

｢はぁ､どいつもこいつもやかましい｣

手を止めそう言うとシュルリと手で包丁を回しカカカカッと野菜を切る

ルイ｢おおっ､流石暁姉ちゃん。上手いな〜｣

その手さばきを見て感嘆の声を上げるルイ

神宮｢全部元凶はお前だっての⋯自覚なしってのがタチ悪ィ｣ﾎﾞｿｯ

神宮はそう悪態をつくが､小さな声で言ったおかげか暁の耳にその言葉が届くことは無かった

そうしてルイと暁が料理を進めたお陰かあっという間に豪勢な食事が出来上がった

ルイ｢おっしゃ出来たぞ！にしても今日はなんだか豪華だな？｣

｢客が来てるしな。肉は無いが舳丸さんが持ってきてくれた塩漬け保存された魚があった。充分だろ｣

ルイの質問に淡々と答えるとお盆に出来上がった料理を次々と乗せていく

｢⋯お前らこれ持ってけ｣

ルイ｢はーい！｣

神宮｢俺もかよ⋯｣

2人はそう返事すると､ルイは両手に2つ､神宮は頭にお盆を乗せてリビングに向かっていった

｢私も持ってくか⋯⋯！？｣ﾊﾞｯ

暁はそう言って残りの料理を持っていこうとお盆に手を伸ばす､すると暁は外から何者かの気配に気付き慌てて外に出た

｢誰だッッ！！⋯⋯って､は｣

利吉｢！？｣

暁が即座に外に出ると､そこには山田利吉が驚いた顔でこちらを見ていた

利吉｢こ､こんばんは暁さん⋯｣ﾆｺｯ

｢？？？(なんで山田利吉がここに⋯まさか前回会った時の正体がバレたのか？んな馬鹿な⋯ありえねぇ。
いやだったらなんでコイツこんな時間に店の周りウロウロしてたんだ⋯？？)｣

暁は何故利吉が店に居たのか分からず口をへの字にし､困惑に満ちた表情で利吉を見つめた

利吉｢い⋯いや！実は､たまたま！たまたま仕事帰りにここに寄ったらいい匂いが中から漂ってきまして！つい気になって少し匂いを嗅いでいたんです！！｣

｢え､あ⋯はは。そうなんですか⋯(匂い嗅ぐって⋯山田利吉でもそういう変なことするんだなー⋯)｣

利吉｢ぅ⋯はぃ⋯｣

暁は利吉の言葉に愛想笑いで返す。それに反して利吉はうっすらと涙を浮かべながら諦めたような顔で頷いた