こっそり ページ26
☆
「それで？なんであんたがいるわけ？」
「冷てーの、久しぶりに会ったってのにその態度取られると泣くぞ」
「はいはい、それで？」
「俺一応、社のホープなのよ？だから上司と一緒に駆り出されてきたってわけ」
「まさかこんなとこで会うとはね…」
「それな、最初誰だか分かんなかったわ！お綺麗ですよ、お姉さま♪」
そう、何故かこの場に出席していたのが
大手広告代理店に勤務している私の弟
なにかと繋がりを持つ広告代理店も
今回呼ばれていたらしく
私に気が付いて声を掛けてきたのだ
「にしても大野くんってテレビで見る雰囲気とちょっと違うんだな、意外だったわ」
「違う？いっつもあんな感じだけど」
「後半はね、最初の方は威嚇されまくってたから早くに身バレさせて良かったよ。あの人も男なんだな(笑)」
そんな雰囲気は感じなかったけど
男同士なにか感じるものがあるのかしら
「俺もさ、このパーティー何回か出席してんだけど毎回ダンスタイムの相手するのが面倒くさくてさ、姉貴とずっと踊ってればいいかなって」
「あんたも大概モテるわね…」
昔からこの弟はモテにモテる
明るくて人気者でスポーツ万能
そりゃモテるわ、私は絶対嫌な人種だけど
「んで翔くんは？さっきニノさんには挨拶したんだけど」
「あそこ、モテモテ過ぎてダンスする暇もないみたいよ？」
「ホントだ、すげー人だかり(笑)」
ある会場の一角にざわざわと
人だかりがありその輪の中に櫻井さんの姿
一緒にいるのはアナウンサーの人かな
世論とか世界情勢で盛り上がってるに違いない
それを横目に踊っていると
弟が小さな声でつぶやく
「なぁ…親に紹介すんの？」
「はあ？するワケないでしょ、 職業考えなさいよ。しかもトップ走ってるんだから事務所がまず許さないの 」
「いやでも遊びじゃないなら可能性あるって事じゃん、言われないの？」
「…………うーん…」
ふざけてそういう話はしたことはある
あるけど親に挨拶なんてそんな現実的な話は
一回もしたことはない
「姉貴も結婚諦めてるって言うけどさ、年齢もあることだしちょっとは考えたら？」
「……考える時間があったらね」
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ツバサ(プロフ) - あまりにも感情移入しすぎてそれぞれ3周ずつ読んでます…（ ; ; ）ご迷惑でなければ、またしばしば応援コメントをさせて頂いても宜しいでしょうか？ (2016年12月15日 17時) (
レス) id: 109a29668d (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - もしコメントに文字制限がなくて許されるのであれば全ての小説の好きな場面１つ１つに気持ちを書かせていただきたいくらいです…！（泣） (2016年12月15日 17時) (レス) id: 109a29668d (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - くろさきさん、お返事ありがとうございます。長男のも四男のも拝読致しました…！それぞれとっても素敵な小説で長男のもそわそわしながら続きを読みました！ (2016年12月15日 16時) (レス) id: 109a29668d (このIDを非表示/違反報告)
くろさき(プロフ) - ツバサさん» ツバサ様！嬉しいコメント本当にありがとうございます。ただただ書いてるだけだと不安になるのですが、ツバサ様のようにありがたいコメントを頂けるとこれでいいんだ！と自信が持てます。これからも読んで頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2016年12月14日 14時) (レス) id: b8d4910ead (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - さらにそれぞれの口調や行動もまさに！といった表現がされていて一気に５まで拝読させていただきました。言いようのないときめきに襲われております…。拙い感想で申し訳ありませんが、こころより！こころより！！執筆活動を応援しております…！ (2016年12月11日 18時) (レス) id: 109a29668d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろさき
| 作成日時：2016年11月27日 23時
