72話：信じて大丈夫 ページ33
『君達が行方不明だと聞いて、居ても立っても居られなくてな…
もしかしたらと思った場所を薬研達と探していたんだ。
少々、難解な部分もあったが、幸運なことに、君達を見つけることができた。
3振共、無事でよかった。本当に』
優しい声音でそう話しかけるA。
彼女の態度に、3振は徐々に警戒を解いていく。
『だが、君達をこのまま外に出したとしても、その傷で本丸まで保つか分からない。
だからその……』
彼女は、3振と視線を合わせるように屈む。
『私の霊力を使って少し手入れをしたいんだが……
……………どうだ？』
無理強いはしないと付け加えながら尋ねる。
乱「……………薬研」
乱が小さく薬研を呼ぶ。
薬「…なんだ？」
乱「この人は＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿信じてもいいの？」
不安そうなその問いに、Aは視線を薬研に向ける。
彼は、少し悩む素振りを見せたが、その問いに答えた。
薬「……大丈夫。信じて…大丈夫だ」
薬研は、乱にそう言いながら、彼女に視線を返す。
Aはその薬研の目に微笑むと、3振に歩み寄る。
乱、前田、秋田の3振の手を取り、祈るように手を握り、霊力を送り始めた。
骨「…………」
小「…………」
薬「………」
骨喰達は、無言でAの真剣な面持ちを眺める。
3分程経つと、Aは握っていた3振の手を解放する。
『……どうだ？傷はある程度治ったか？』
秋「…はい！全然痛くないです！」
前「す、凄い…です！体の痛みが引きました！」
乱「痛くない…全然」
3振は、まじまじと自分の体を見回す。
『立てるか？』
彼女が手を差し伸べると、乱がそれを取り、ゆっくりと立ち上がった。
乱「立っても…痛くない……！」
『…それはよかった』
乱が嬉しそうに言い、Aは、前田と秋田にも手を貸し、ゆっくりと立たせる。
『この檻から出口まで遠い、怪我が不安ならもう少しやったほうがいいか？』
3振の様子を伺いながら、彼女は彼らの体や足を見つめる。
乱「大丈夫！もうほとんど治ってるもん！」
乱は、そこで初めての笑顔を見せた。
前田も秋田も、乱のように笑った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
テスト期間でした(・∀・)なかなか更新できなくてすみませんでした！！(´д｀)
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フレイ(プロフ) - おもちさん» 迷惑だなんて思っていませんよ！気にしないでください！(*・∀・)期待に応えられるよう頑張ります！ (2018年3月31日 22時) (
レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - あうぅ,,,ごめんなさい,,,御迷惑おかけ致しました,,,これからも応援してます！頑張ってください！ (2018年3月31日 22時) (レス) id: 8ef2c58fda (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます！(*・∀・)確認したところ、五虎退の名前はありました！ご指摘ありがとうございました！他の名前が抜けていないか改めて確認することができましたので、感謝です！(*´∀｀*)これから長いですが、どうかお付き合いください！(*・∀・) (2018年3月31日 22時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - コメントありがとうございます！！(*'∀'*)確かにそうですね！実は明石のセリフってなかなか難しくて…参考になります！ありがとうございます！！(*'∀'*)更新も頑張ります！！ (2017年1月21日 21時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
黒柴 - こんばんは、恐縮ながら一つだけ気になったことがありまして、78話の明石のセリフ、「逆効果、かもしれませんな」の方が自然かなと思います。続編も全て読ませていただいております。とても面白くて更新楽しみにしております。これからも頑張ってください。 (2017年1月21日 21時) (レス) id: bc7269a35c (このIDを非表示/違反報告)
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