おかえり ベニマルside ページ6
気づけば朝になっていた。
俺は眠ってしまったようだ…仕事、片付けておいてよかった。
「今晩、また顔をだ……！！」
Aの睫毛が少し揺れ、ゆっくりとまぶたが上がった。
「…やっと、起きたな…！おかえり。」
お前は俺の顔を見て、昔のように微笑んで…
「うん…ただいま、ベニマル君。」
俺は感情のままにAを抱きしめた。
「…目が覚めてよかった…！ずっと待っていたんだ。」
「うん…心配かけて、ごめんね。こんな私を待っててくれて、ありがとう。」
…今この思いを伝えないといけない気がした。
伝えないと、この手からこぼれ落ちそうで…一生後悔すると思った。
「A、お前に伝えたいことがあるんだ。聞いてくれるか？」
「なに？ベニマル君。」
俺はAの肩に手を置き、顔を真っ直ぐ見つめた。
ずっと前に見たやつれた顔じゃなく、どこか晴れやかな顔が窓から差し込む朝日に照らされて、とても…綺麗だった。
「俺は、お前が… Aが好きだ、愛してる。」
今俺の顔は俺の髪の色と同じ色になっているだろう。
それくらい、本気だということだ。
Aは驚いた顔をした後、赤く熟れた果実のように顔を真っ赤に染めた。
あぁ、こいつが俺の色に染まっているのが…何というか、すごく嬉しい。
「…わ、私…好きとかまだよくわからなくて…でも、ベニマル君のことが嫌いなわけでも無くて…その…えっと…。」
「…いや、返事は別に急がなくていい。お前の気持ちがはっきりした時に、俺に教えてくれ。待つのには慣れているさ。」
「…うん。ありがとう…ちゃんと、考えてお返事するから。それまで、待っていて…ください。」
なんだろう…凄く愛おしい。
あぁ、今すぐ抱きしめて唇を奪いたい…。
「…わかっ『主人、お取り込み中申し訳ございません。』！エンロク、いつから…！」
『主人のお目覚めからずっとですが。』
「最初からじゃないか！」
エンロクに見られていたなんて…！
くそっ、恥ずかしい…。
『ともかく、リムル殿が主人にお会いしたいとの事です…お召替えを。』
「…わ、わかった。」
Aは指を鳴らし、服を黒いマーメイドドレスに変えた。
…どういう原理なんだか。
でも、あいつからちゃんと返事が貰えるのは…どんな返事であっても受け止めないとな。
まぁ、否定なんてさせないけど。
これからが勝負だ、絶対に惚れさせてやる。
↓あたりめの声
…ベニマルの独占欲が強くなっちゃってるような…気のせいかな？
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あたりめ(プロフ) - ビアンカさん» ぬやっ！ありがとうございます！更新がどんどん遅くなってきている気がするのですが、絶対完成させますので、気長にお待ち下さい。(o^冖^o) (2020年7月1日 22時) (
レス) id: a8549bdcf0 (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっっっっても面白いです！頑張ってください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - スライムさん» ひぇ、ありがとうございます！そう言ってもらえるだけで、発狂しそうです。執筆頑張ります。亀更新ですが、気長にお待ち下さい(o^冖^o) (2020年5月15日 18時) (レス) id: a8549bdcf0 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - 今日見始めたのですが、すごく面白いです！作者様のペースで構いません！完結してください！お願い致します(土下座)。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: a72074cebf (このIDを非表示/違反報告)
舞京(プロフ) - あたりめさん» 待ってます！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: 8bc37d8fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あたりめ | 作成日時：2020年3月25日 11時
