検索窓
今日:42 hit、昨日:56 hit、合計:260,419 hit

日常 ページ10

Aside

先日の子鬼君たちは、次の日には1人のお爺さんの白鬼さんを連れてこの荒地にやってきた。
白鬼さんは私を見つめたあと、優しそうに微笑んで私を撫でてくれた。

「若たちがご迷惑をおかけした。」

白鬼さんは私に触る危険を知ってるはずなのに、ごく自然な動作で私を撫でてくれる。
なんでこの人たちには[死の接吻]が効かないんだろう。

「お主も大変じゃったの、このように小さいのに、もう代替わりか…先代とは仲良くしていた故、なんでも聞きなさい。わしに答えられる範囲で答えてやろう。」

「ありがとう、お爺さん。でも大丈夫、私は×××るから。」

「そうか…この場を提供下さり、御礼申し上げる。」

「はい、私も見るのは好きなので、いつでも使って下さい。」

お爺さんたちは持ってきた木刀で打ち合いを始めた。もちろん私は枯れた倒木に座って見ていた。
お爺さんは子鬼君たちをいなしている。
その光景を見ているだけで、私の心はホワホワするような…変な気持ちになった。

「まだまだですなぁ。」

「くそっ!また負けたぁぁ…。」

「もう少しで当てれたのに…」

そんな楽しそうな声を聞きながら、私は少しその場を離れた。
荒地と森の境界線に立つ木を触って、スキルを発動させる。

「ごめんね…あなたの命、貰うね」

その瞬間青々と立派に立っていた木は、一瞬で枯れて倒れてしまった。
定期的に命を吸わなければ生きれない。
こんな体、欲しく無かったのに…。

私はまた罪を犯した。だから、スキルの名前もあんなことになるのかな?


まぁ、もういいか。

「私はA…闇耳長族のA…。命を取るだけの忌子…いいじゃない。私は私なんだから」

私は元の場所…枯れ木の上に座った。





そして次の日も、また次の日も大鬼族の3人はやって来ては稽古をする。


それが日常となる頃、事件が起きた。
全く予想もしなかった出来事は、それまで続いていた日常を壊してしまった。

でも、この事件は私の運命を左右する大きな…そして、私の心に消えない傷跡を残す事件となった。





でも今はその事に気付くはずがなく、私は気ままにホワホワしながら、枯れ木に座っていた。

絶望の始まり→←出会いと悲しみ。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
299人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。