ネムリヒメ ページ45
A side
私はこの世界の嫌われ者…そんなのわかってたはずなのに…。
この場にいるのが、すごく嫌だ。
知ってる…みんな…私を嫌ってる。
わかってるはずなのに…。
きっと…ベニマル君もソウエイ君も…お爺さんも…私の事を嫌ってる。
なんでかな…胸のあたりが痛い…どこも怪我してないのに、痛い。
なんで私だったのかな…肌が褐色だったから?
髪の色が無かったから…?
目が水色だったから?
わからない…
「A、行くぞ。立てるか?」
「…別に…大丈夫です。エンロク…お願い。」
『承知。』
エンロクは私を抱き抱える。
足が動かないし、すごく眠い…
今は、エンロクだけが…私の味方。
そう思わないといけない…だって、私が死んだらまた、生まれる。
「エンロク…おぬしも久々じゃな。」
『はい、剣鬼様もお元気そうで何よりです。』
「しばらくはエンロクに食事や服を運ばせた方が良さそうじゃな。Aの心も落ち着くじゃろう。」
『そうしていただけると、我が主人も落ち着きます。』
何か話してる…でもよく聞こえない。
あぁ、眠い…もう、目を覚したくないな…。
「……が、…と…。」
『い………です……。』
おやすみ…なさい…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「寝たか…。」
『そのようです。』
耳をすまさないと聞こえない寝息は、とてもか弱かった。
『我が主人は長く眠る事になりましょう。』
「なぜわかる?」
『主人の力が強大になるにつれて、眠る時間が長くなるのだと伺いました。今、主人の力はリムル殿の遥か上、もう少しすれば、魔王に匹敵する力となりましょう。』
エンロクはAを見つめながら、淡々と語った。
『長い間眠ることは主人にとっては良いことだと…主人の力が大きくなるにつれて、私の力も強くなります。しかし、暴走すればこの一帯が滅びるでしょう。主人はそれを恐れている。』
そのあと、エンロクとハクロウは一切言葉を発しなかった。
ハクロウの家についてからも、A心配する言葉しか出なかった。
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あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
N - この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時