伝言 ページ31
豚頭族との戦いに勝利し、この森の大同盟の盟主となったリムル。
そのリムルの元にトレイニーが訪ねてきた。
リムルside
「どうしたの、トレイニーさん。そっちから訪ねてくるのは珍しいね。」
「リムル様、そして鬼人の皆様にお伝えすることがあり、こうして参上いたしました。」
「そっか…ちょっと待ってて。今皆んなを集めるから。」
そう言って、俺は思念を飛ばす。
その呼びかけに応えて全員が集合したのは、ものの数分だった。
「で、話ってなんだ?」
「はい。先日、闇耳長族より伝言を頼まれておりました。それを皆様にお伝えいたします。」
闇耳長族って、あの銀髪の人だよな。
伝言ってなんだ?俺あんまり接点無かったと思うけど…。
「闇耳長族…A。結論を言うと、彼女はこの森を出て行きました。」
「…出て行った?また急な話だな。」
「いえ、彼女は元々私たち樹妖精と契約し、森に身を置いていたのです。その契約が切れ、彼女は森を出て行きました。」
その話は初めて聞いた。いや考えると分かることだ。
生きているものに害をもたらす闇耳長族。多分、何か条件を付けてその条件を反故すれば森から問答無用で追い出す。的な感じの契約だろう。
「そして、彼女から伝言を預かっています。」
その伝言の内容はこうだ。
ーこれまでこの森に住まわせてもらい、本当にありがとうございました。私はこの契約が切れると同時にこの森を去ります。ベニマル君、ソウエイ君…今までありがとう。貴方たちのおかげで、たくさんの思い出ができました。
ハクロウお爺さん…体に気をつけて、長生きして下さい。
スライムさん、貴方の中に…多分私の友達がいるんだよね。彼が出てきたら、こう伝えて下さい『またどこかで会いましょう。』と。もし違ったらごめんなさい。
この森に戻る事は無いと思います。ではお元気で。ー
俺は何を言えばいいのか、わからなかった。
彼女がヴェルドラの事に気付いていたのは驚いたが、それどころじゃ無い。
戦場で感じた空気の異常さ。
ああ言う戦場は大体瘴気とか嫌な空気が流れてる。でも、あの場所にはそれが無かった。
というより、空気が異常に澄んでいた。
あれは多分彼女のおかげなんだと思う。いや大賢者に確認もしたし、間違いない。
それに対してお礼も言えてない。
※文字数の関係上、次に行きます
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あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
N - この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時