検索窓
今日:55 hit、昨日:56 hit、合計:260,432 hit

ひとりぼっち ページ4

少女は森の奥深くで倒れ込んでいた。
虚ろな目、涙で赤くなった目元。
浅い呼吸を繰り返すたび、周りの草木は枯れて行く。
それをただただ見つめ、涙を流した。

その涙が枯れた時、【世界の声】が響いた。

闇耳長族(ダークエルフ)の消滅を確認、新たな闇耳長族(ダークエルフ)を誕生させます、成功しました。闇耳長族(ダークエルフ)に名前の継承を行います、成功しました。これにより、闇耳長族(ダークエルフ)、個体名:Aとなります。】

「なに…ど、こと…?」

少女は響く【世界の声】を消えかけた意識の中、聞いていた。

【前闇耳長族(ダークエルフ)のスキルの継承、成功しました。これによりスキル[冥界ノ覇者(メイカイノハシャ)]、スキル[死神(シニガミ)]を獲得しました。これより、耳長族(エルフ)から闇耳長族(ダークエルフ)への進化を行います。】

この声を聞いた途端、少女の意識はプツリと途切れた。
途端、少女の体が光り出し、再構成されて行く。

そして、その過程を見ているものがいた。

「また、生まれるのですね。新たなる悪魔が…。」





それから少女が目覚めたのは、一週間ほど過ぎた頃だった。
緑豊かだった森。しかし、少女の周り一帯だけが荒野と化していた。
それは闇耳長族(ダークエルフ)の宿命であり、運命だった。

そして少女はあることに気づく。

「私、なにも食べてないのに…死んでない。もしかして、食事が必要じゃなくなったのかな…?」

そう、植物や動物の命を吸収する事で食事を必要としない体に作り変わっていた。

言い方を変えれば、命を吸収しなければ生きていけない体になってしまったのだ。

そのことに気付いた少女は、また悲しんだ。
絶望に染まり、その負のオーラを隠そうともしない…いや、隠せない少女は、また森を穢していくのであった。

【スキル[染色者(ソメルモノ)]を獲得、成功しました。】

「世界に害を与えるスキルが、増えていく…。いや…何で私だけ…。」





ちなみに、オチは未定です。

お友達…?→←誕生



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
299人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。