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豚頭族の侵攻 ページ27

森の湿地帯。
そこは蜥蜴人族(リザードマン)が暮らす地域であり、決して豚頭族(オーク)が住んでいるわけがない場所。
しかし、湿地帯では蜥蜴人族と豚頭族の戦闘が行われていた。

その光景を大きな崖の上から見ている者がいた。

「負のオーラがこんなに…。全部貰ってもいいよね、瘴気に成られても困るし。」

漂っていた負のオーラが、まるで吸い寄せられるかのように彼女に吸い寄せられる。
そして吸い寄せられたオーラは、眼帯を外した左目に入っていく。

『主よ、こちらに蜥蜴人族が数匹向かってきています。お隠れになった方がよろしいのでは?』

「そうね…ありがとう、"エンロク"。次はそうね…荒地に向かいましょうか。あそこに豚頭帝がいるはずだから。」

エンロクと呼ばれた活屍大鬼族(オーガゾンビ)不死系魔物(アンデット)…のはず。
しかし彼は生きている頃と変わらない…いや、生きている頃よりも体は一回り小さくなり、血の気がしていた。まるで鬼人のような姿だ。
ひとつ違うのは、両目の色が反転していることだろうか。

「ねぇ。進化してから調子はどう?」

『はい。食屍鬼(グール)になったばかりよりはこの体に馴染んでいますので、動きやすいです。』

「それは良かったわ。この期に食事を済ませて来なさい、また食べれなくなる生活に戻るから。私は先に荒地に向かうわ。」

『承知。』

そう言い、エンロクは走り去る。
その方向から肉を裂く音が響いていた。
Aはその音を聞きながら、目を閉じた。

「[死ノ鎮魂歌]」

そう言い歌い始めたA。
すると周りに魂のようなものが漂いだした。

歌い終わり、Aは魂を全て食べた。いや吸収したと言った方が正しいのか。
周りを見渡し残っていないのを確認した後、黒い霧となり、消えた。



「ガビル様!次はどうしますか?」

「小鬼族の準備は出来ているか?」

「完了しています。」

「ならば行こう!豚頭帝を討つ!」

その声を聞いた蜥蜴人族は雄叫びを上げる。
それは湿地帯を震わせるほどのものだった。
ガビルと呼ばれた蜥蜴人族を先頭に、湿地帯を抜け荒地へと向かった。

先ほど見た豚頭族の共喰いを思い出したくないかのように。

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あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時

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