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誕生 ページ3

「ママ!何してるの?」

「あら、今おやつを作っているところよ。できたらみんなで食べましょうね。」

「うん!」

何の変哲も無い家族の会話。

「ママ、何で私だけ肌の色が違うの?」

「それはね、その肌はあなたのおばあちゃんの色なのよ。そして、目は私。髪の毛はお父さん。みんなの色があなたには入っているのよ。」

「そうなの?嬉しいな!!」

しかし、そんな会話はいつしかこの家族からは消えていた。

消えたのはいつだったか…

バタン…

「どうしたの?!しっかりして!あなた、お医者様を読んで頂戴!はやく!」

少女が突然倒れた時か…

「…!!」

少女が目を覚ました後からか…

「来ないで!」

「ママ…。」

「ひぃっ!来ないで、お願いよ、近づかないで!」

少女を生みの親が怖がるようになり…

「お前といると、気分悪くなるんだよ!来んなよ!!」

「待って、何で、前まで遊んでくれてたのに…どうして…!」

周りの人にも避けられ

「うちの子に何したの!!」

ありもしない罪を着せられ

「何であの子を産んじゃったのかしら…どうして…!何であの子なの!ここ数百年生まれてなかったはずなのに!!」

「そんなこと言ったって、仕方ないだろ!どちらにせよ、決めなきゃいけないよ…あの子の事。」

母親が嘆き、父親が慰める姿を少女は見ていた。

「ママが苦しんでる…パパが、悲しんでる……私なんて、私なんて!!」

少女は家を飛び出し街を駆け回り、遂に門までたどり着く。

門は荷物を運び込むために開けられていた。
少女は小さい体を活かし、門をくぐり抜けた。

「おい、そこのガキ!待て!!」

しかし、少女を見つけた兵士が少女を追いかけた。
その時、荷物を引いていた馬にぶつかってしまった。

その馬は途端に力を失い、倒れてしまった。

いや、死んでしまったのだ。

「いやぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」

少女はそれを見た途端叫び、その声を聞いた動物たちが倒れ始めた。

少女は大きな目に涙を溜め、そのまま森へ走って行く。
その少女を追いかけようとする者は、居なかった。







※ちなみに、この時まだ少女に名前はありません。

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あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時

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