スライムとの邂逅 ページ20
Aside
私がまだ闇耳長族になって間もない頃、ある1人の
彼女は"トレイニー"と名乗った。
彼女は私に知識を授けてくれて、誰もこない森の奥地に案内してくれた人だ。
彼女は先代と友人だったとか。
先代の死顔は誰も見てないらしい。
私は先代がどんな最後か、あの伝奇集を見ればわかるんだけど。
しかし、先代の死顔を見てない代わりに私の進化は見ていたらしい。
あの時は意識が朦朧としていて、周りなんてわからなかったから、気づかなかったけど。
今では、樹妖精の村には近づかないという条件でこの森に住んでいるってだけ。
森の管理者である樹妖精との取引だ。
その過程で一悶着あったが、その取引の期限がもうすぐで切れる。
だからこの森にこれ以上は住めないのだ。
この期に私は左目に眼帯をつけ、オーラを遮断できるように訓練した。
このお陰で街に降りて食べ物に触っても、腐らなくなった。すごい進歩だ。
だから、次は動物を撫でても死なせないようにしないと。
その時、またあの牙狼族が近づいてくるのがわかった。
背中には人型の魔物が乗っている。
さて、どうしようかな…オーラは抑えてはいるけど、まだ遮断していない。
ーこのまま会ってもいいのかな…ー
「おーい、誰かそこにいるのかー?」
わかっているくせに…。
「誰、こんな辺鄙なところに何の用?」
「いや、この周辺で死の臭いがしたらしくてな…何か知らないか?」
そう言って出て来たのは水色の髪をした魔物だった。人間かと思ったけど…。
「さぁ…そこの狼さんに聞けばいいんじゃない?」
「どうだ、嵐牙…嵐牙?」
「リムル様…こいつ、闇耳長族です…ここは危険です、お逃げを。」
「だーくえるふ?耳長族の親戚かなんかか?」
驚いた。この魔物、私のことを知らないんだ。
あと、この人…から懐かしい気配がする…どうして?
「闇耳長族は生者に死をもたらす…そんな言葉で片付けられるものじゃないけど、この世界の嫌われ者よ。」
「そうなのか。でもそんな奴がどうしてこの森にいるんだ?」
「さぁ、どうしてかしらね。」
そのあと、その人は黙ってしまったけど…私はこれ以上ここに用はないから。
「じゃあ、さようなら。また会えたら会いましょう。」
「お、おい!まだ話は…!」
その言葉を聞く前に、私はその場から消えた。
私と関わっては、ろくなことがないのだから。
※アンケートの中間結果を1月31日にしたいと思います。
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あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
N - この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時