これからの道 ページ16
Aは持った本をひと撫ですると、立ち上がり無限牢獄に触れる。
「あなたが、
『それは無理な話よ。我もこれを破るために色々したが、出来なかったのだからな。』
「ねぇ、ヴェルドラ。もし…もしもあなたがここから出られたとしても、私とお喋りしてくれる?私とまだ会ってくれる?」
『ああ、いくらでもな。』
Aは悲しそうに笑いながら、ヴェルドラを見上げる。
その頬には一筋の雫が伝っていた。
「ヴェルドラ…なんでかな…?ここで別れたらあなたとしばらく会えなくなるんじゃ無いかって、なんでか思えてね…?どうしてかしら…ねぇ、涙が…止まらないの…。」
『そうだな…それは我にもわからぬ、この洞窟でお前と出会ったようにな。』
「そう…じゃあ次に会っても、私とお喋りしてくれる?」
『ああ、次に相まみえた時も我と話そうぞ。』
そう言い、2人は手のひらと爪を合わせた。もちろん、無限牢獄が間に挟まっているが。
そしてAは洞窟を去った。
そのあと直ぐにヴェルドラの消滅が森の魔物たちを驚かせることになる。
ここからAの運命は大きく動き始める。
ジュラの森に変革がもたらされると共に、闇耳長族もジュラの森を追われることになる。
いや、自ら進んで出ていくことになる。
住むところを追われ、当ても無く彷徨ったAはどこへたどり着き、何を見るのか。
この物語はこれからが本当の
歴史では語られなかった…いや、記録を消された闇耳長族の物語。
この物語を知ることができるのは、`A`だけなのかもしれない。
これから語るのは、闇耳長族にのみが持つことのできる《闇耳長族・伝奇集》…それの一部である、ある闇耳長族の女性の本編物語。
これにて序章終了です。
次からは本編に入ります。
誰落ちにするかは決めていないんですが、そのうちアンケートを取りたいと思います。
できれば投票してくれると、あたりめうれしくて発狂しながらヘドバンします。
これまで長ったらしい序章を読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます!
本編も引き続き楽しんでもらえるように頑張ります。
お気に入り登録してくださった皆さん、コメントをくださった方、この小説を読んでくれた方。
本当に
byあたりめ
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あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
N - この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時