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溢れる思い ページ15

ここはジュラの森の中。
そこには、大きな倒木がある。

その倒木は昔ここに住んでいた闇耳長族の少女が作ったものだ。
しかし、そこに広がっていた荒地は消えていた。

今日は珍しくその倒木に座っている女性がいた。
きれいな銀髪を風になびかせ、膝の上には古びた本を乗せていた。

しばらくすると読み終わったのか、彼女は本を閉じた。
本の表紙にはこう書かれていた。

`闇耳長族・伝奇集`と

「ヴェルドラは元気かな…?また会いに行こう。」

そう、彼女はここに住んでいた少女だった人…闇耳長族だ。
あれから何年もの年月が流れ、少女は女性へと成長した。
彼女はあの事件から負の力を蓄え続け、歴代最強の座を手に入れていた。それは彼女にとって名誉なのか、それとも…。

彼女はおもむろに立ち上がると、黒い霧を纏い消えた。





ここはヴェルドラが封印された洞窟。
あの暴風竜ヴェルドラが封印されている洞窟である。

当のヴェルドラ本人はに胡坐をかき、欠伸をしていた。

「ヴェルドラ、相変わらずつまらなそうね。」

そこにAが来た…いや、現れたといったほうが正しいのか。

『おお!Aではないか。息災であったか?それよりも、ずいぶんと大きくなったな…色々と。』

「あらヴェルドラ、セクハラよ。」

『ん?そうなのか?』

そんな何気ない会話のはずが、2人はとても楽しそうにしていた。
そしていつの間にか話の内容は変わっていき…。

「そういえばヴェルドラ、この洞窟に出てきたあの大きな力は何?」

『…我にもわからん!突如として我が領内に現れたのだ、わかるわけなかろう。』

「あら、この間この洞窟の中は手に取るようにわかる…って言っていたじゃない。」

『そ、それは…し、しかし今日は面妖なものを持っているではないか!』

無理やり話題を変えたヴェルドラだったが、Aは気にせずその話に乗る。

「そうね。今日は本を持っているのよ。闇耳長族の歴史書みたいなものかしら?」

『ほう、そのような物があるとは知らなかったな。しかし。その本にも何やら力があるようだな。』

「よくわかったわね。私でもこの本の使い方がよくわからないのに。」

そう、彼女が持っている本には何やら力があるのだが、その力は何のために在るのかすらわかっていないのだ。
あるモノを封印しているのか、封印を解く鍵なのか…あるいはこの世界を滅ぼすことができる破滅の書なのか。



文字数の関係上次に行きます。

これからの道→←闇耳長族・伝奇集《復讐の慣れの果て》より抜粋



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あたりめ(プロフ) - 水の町さん» ネタ提供ありがとうございます!なるべく早くリクエストにお応えできるように頑張ります!亀更新ですが、気長にお待ちください。(*´罒`*) (2019年2月9日 14時) (レス) id: 3df21f0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - すいません、下のコメント、変なところに「手」の文字がはいってました。間違いなので気にしないでください (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
水の町 - リクエストで、 ベニマルとソウエイが夢主にプレゼントをする→それを持ってると吸いとった命を消費して、他の生物に与えられるような力が手つかえる→それが嬉しくて力を使いすぎて夢主が倒れる→二人がめっちゃ心配する。そんなのが見たいです (2019年2月9日 10時) (レス) id: d63218b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!「人工呼吸」聞いてみました!素敵な曲で主人公ちゃんのこと本当に思い出しました。素敵な曲を紹介してくれて、ありがとうございます。これからも頑張って執筆します! (2019年2月1日 21時) (レス) id: 809ccaf4f2 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説なんか好きです!もし良いのなら「人工呼吸」という歌聞いてみてください。 (名前)ちゃんのこと思い出しますよ? (2019年2月1日 20時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あたりめ | 作成日時:2019年1月7日 18時

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