桐皇編 ページ34
部活も終わり桜井は、寮に戻っていった
自分の部屋につき、しばらくすると
窓からコツン、と不審な音がした
恐る恐る窓に近づきカーテンを少し開け
外を確認してみる
と、窓の外に無数の毛が張り付いていた
声のない悲鳴をあげ即座に窓から離れた
開いたままにしてしまったカーテンの隙間から
今もなお毛がゆらゆら揺れている
恐怖に震える桜井に追い討ちを掛けるように
今度は部屋のドアが勢い良く開け放たれる
桜「ひぃっ、すいません！」
今「…桜井…自分なにしとるん？」
部屋の隅で膝を抱える桜井に、
今吉はそう呼びかけた
桜「い、今吉さん！ま、窓に…」
ドンドンドンドン！
桜井が状況を説明しようと口を開いたとき
今度は窓が激しく叩かれた
桜井は本格的に命の危険を感じ、
顔を真っ青にして悲鳴をあげた
今「ほいほい、今開けるでー」
今吉は友人を招き入れるように
それに答え、窓を大きく開け放した
今吉が窓から離れると同時に
それまで揺らいでいた髪の毛が
どさりと本体ごと部屋に飛び込んできた
それはうつぶせに倒れたまま動かない
桜井が本日一番の悲鳴を上げる
今「ちょい落ち着けって…」
響きわたる絶叫にほかの部員も
桜井の部屋に集まってくる
若「さっきからどうしたんだ！？」
諏「…今吉、何かしたのか？」
青「正直に答えた方が身のためだぜ？」
今「ちょい待てなんでワシそんなに疑われてん？」
３人の訝しげな視線を遮るように手を振る
桜「すいません！でもあれ…今吉さんが呼び込んで…」
それに呼応したようにびくっと
部屋に転がっていたものが動いた
それを見て今吉以外はみな一様に
思わず悲鳴を漏らす
貴「………頭、パーンなるかと思った…」
フラフラと立ち上がり頭を軽く振る
今「大丈夫かいな、A」
貴「窓を破壊するところでした…」
今「それを防ごうと宙ぶらりんとは災難やったなー」
話が読めていない桜井に
携帯を見るようにAが促す
携帯を開いてみるとメールが届いていた
送り主はA、窓を開けるように
指示する内容だった
今「なかなか桜井が窓を開けへんから、ワシがヘルプに向かったんや」
貴「お手数おかけしました……」
深々とお辞儀をするA
今「あ、そうや
あの事ならウチ参加するで？」
「「「「あのこと！？」」」」
貴「誰にも言ってなかったんですか……」
桐皇は部員に相談してない主将ランキングの
堂々一位に輝いた、らしい
ラッキーアイテム
グローブ
今日の名言
やあ…会えて死ぬほどうれしいよ
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あんぶー(プロフ) - 復狐さん» コメントありがとうございます！すみませんが、ベルは10年後…ですかね？返信頂けたら嬉しいです (2014年10月30日 20時) (
レス) id: f1e1d7ce6d (このIDを非表示/違反報告)
復狐(プロフ) - フランとベルでお願いします!あと面白いです!!頑張ってください!!q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2014年10月30日 19時) (レス) id: 5357bce8ee (このIDを非表示/違反報告)
あんぶー(プロフ) - 層雲さん» 了解です、報告ありがとうございます (2014年10月27日 18時) (レス) id: f1e1d7ce6d (このIDを非表示/違反報告)
層雲 - すみません打ち直しました (2014年10月27日 17時) (レス) id: bac63c719b (このIDを非表示/違反報告)
層雲 - 雲雀で (2014年10月27日 17時) (レス) id: bac63c719b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぶー | 作成日時：2014年5月16日 21時
