破天荒×非日常 (ページ6)

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　第四話　絶望×団結ページ6

「わーお、アンビリーバブル」

状況がよく解らないが、だいたいは把握したつもりだ。

ようするに、命がけでこのゲームをクリアすればいい、ということだろう。

「明日から、バケモノが出てくるから、そいつらを殺して、、、」

「協力して、だな」

「お前と協力する気はない。ここにこれたなら、帰る方法もあるはずだ。それを探すのに、お前は邪魔だ」

１人でも死ねばゲームオーバー。

しかし逆に考えれば、それはクリアに必要な条件。

クリアという方法でなく、脱出という方法をとれば、それは関係ないのではないか。

仮説はたった。

あとは行動を伴うだけだ。

　そう思って立ち上がろうとしたときだった、

「それじゃ、ダメだろ。ただでさえこの状況ヤバいのに、１人になったらマジで死ぬよ」

「だから早くここを抜けるんだ。来るな」

「抜けるって何？不可能でしょ」

「決めつけることは人間の癖だ」

『じゃあ決めつけちゃうよ～。凪クン、君の発想は機転が利いているね。でも、残念。君と同じように考えた人が過去にも１人。でも、結局何も見つけられなくて死んじゃった。』

「そんなはずはない！可能性は無限だ！」

『君たちがプレイするゲーム、実は過去にクリアできた人、たった１ペアしかいないんだ。その２人、幸運にも幼馴染らしくて、抜群のチームワークでクリアしてたよ。死にかけてたけどねｗ」

「嘘だろ、おいっ！ヤベーじゃん！」

『やばいんだよ～。ダダこねてないでさぁ、生き抜く覚悟、決めなよ』

何をしても無駄。

戦い、生き抜くしか生還する方法は無い。

選択の余地も無い。

「ふっ、どうも絶望的だな」

(笑った！？ナギチが！？)

「いいだろう。お前のその人を見下してるような態度、すぐに驚きと感嘆に変えてやる。僕は何が何
でも生き残ることを約束しよう」

『がんばれー』

　ブツッ

　生き残るには、共存しかない、、、。

「２人で生き抜こう。な、、、」

何も出来ないんだ。

今まで僕のしてきたことは、僕の出来るただそれだけのことで。

今ここで出来ることは、ほとんど無い。

僕は無力だったんだ。

「だいじょぶ、、、か、、、」

「ああ。生きるすべはこの武器一つずつか。つらい１か月になりそうだ」

「じゃあ、クリアまで一緒に戦ってくれるなっ！」

「ああ。そうするしかないだろうな」

突然ここに放り込まれて、何が起こるかもわからない。

でも、僕たちはなんとしても生き残ってみせる。