第三話 主×意味 ページ5
『それではっ、ルール説明会を5分後に行いま〜す。会場は体育館ダヨ☆!まったネ〜!』
ブツッ
唐突過ぎて意味がわからない。
何が起きて、、、
「これ、行かなきゃまずくない??おっしゃダァッシュー!!!」
「あっっ!ちょまっっ、、、」
とりあえず、仕方なく走って追いかけることにした。
体育館を前に息を盛大に息をきらしながらへたりこんでいる山内。
「何やってるんだ」
「全力疾走、、、キツイって、、、、」
人のことは言えないはずだが、僕は足が遅い。比べて、山内は足が速い。運動神経が良いのだろう。
「いくぞ」
僕達は体育館の扉を開けた。
『やぁ君たち、はやかったね。準備運動は済んだかな?』
ステージの上に“それ”は居た。
青い瞳に、くり色の髪。
ここまではいい。
“それ”は驚くほど小さい。
1mも無いのではないだろうか。
人形のように死んだ顔をしている。
『まじまじと見て、クルツちゃんに何かついてる?』
「なんだ、そりゃ。なー、それどーいう仕組み?」
『ムッ、失礼な。なんだっていいだろ。自己紹介ね。ボクはゲームマスター。ここの管理者。そして、ここの傍観者。』
コイツがこの状況の元凶か。
「お前を倒せばここから出られそうだな」
『ダメダメ〜。そんなことしても何もかえられないよ。これはボクの分身。ただのクグツだよ』
「んじゃぁ、ルール教えて」
相変わらず、能天気なやつだ。
『まず1か月、君たちには生き残ってもらう、こらは知ってるよね。片方が死んでもそこでゲームオーバー。ここでは時間が発生するんだけど、現実には何も起こってない。ここだけ時間が進む。空腹もないし、成長もしない。』
「僕たちに死の危険性があるのか!」
『生き残るゲームだもん、トーゼンでしょう。ここはモンスターが出る。毎日1匹ずつ増えるよ。
5匹になったらまた1匹に減る。レベルが1上がるけど。つまり、最終日はレベル6が5匹になる。』
「勝つすべは?」
『いいよ。ここから選んでね。』
そうして、僕は扱いやすそうな銃を。
山内はリーチが長めのソードを、それぞれ手に取った。
『じゃぁ、後は自分たちでがんばって!僕はこれでバイバイだよ!ボクを楽しませてチョーダイね!』
すると人形の首がガクッと折れて、床に倒れた。
直後、人形は灰になって消えてしまった。
僕達の運命ははたして、生きられるのか、死ぬのか。
あいつに命を握られているのか、そうでないのか。
唐突にやってきた非日常は、容赦なく僕たちに現実を突きつけた。
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ゆっちー(プロフ) - よかったらいつでもネタ作り付き合うぜ〜 (2018年6月6日 23時) (レス) id: d88fef43ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちー(プロフ) - すげえな。お疲れ様。 (2018年4月23日 23時) (レス) id: d88fef43ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちー - pcの私のお気に入りファイルの中全部消えた (2018年3月4日 19時) (レス) id: d88fef43ba (このIDを非表示/違反報告)
黒崎藍澪 - どーも (2018年2月26日 18時) (レス) id: acea978828 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちー - このグラデーションいい!! (2018年2月24日 21時) (レス) id: d88fef43ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒崎 藍澪 | 作成日時:2018年2月12日 10時