少年探偵団 ページ12
「あー! コナン君戻って来たぁ!」
「灰原さんも来ましたよ!」
「ん? 後ろの姉ちゃん誰だ?」
A達が戻ると、3人の子供達がA達の方を振り向き、口々に叫ぶ。
Aは、その子供達の前に行く。
そして、しゃがんで目の高さを合わせた。
「私は、コナン君と哀ちゃんとついさっき知り合ってね…。 ……添田Aって言うの。 貴方達は?」
そう言って、Aは微笑んだ。
Aが偽名を使わなかったのは、組織に偽名で呼ばれていることを気付かれたら、深く追求を受けかねまい。
しかし、本名ならただ単に知り合った子と言えばいいだけ。
そう思ったからだった。
「私、吉田歩美!」
「僕は円谷光彦です!」
「オレは小嶋元太! オレたち―」
「少年探偵団よ!/です!/だ!」
最後は元気な声が揃った自己紹介。
後ろでコナンが呆れ声を出している。
「少年探偵団の事はコナン君と哀ちゃんから聞いたよ! 沢山事件を解決してるんだって?」
Aが明るく、興味津々で聞くと、歩美が「うん!」と声を上げた。
」
その探偵団の皆を微笑ましく見ていたAは、「さてと」と腰を上げ、コナンと哀の方を振り返った。
「私はそろそろ行くね」
「えっ! もう行くの? A…! 姉ちゃん」
一瞬Aの事を呼び捨てしようとしたコナンは慌てて直す。
探偵団からも不満の声が上がっていた。
一緒に遊びたかった等と。
「これから行くところがあって。 じゃあね。 コナン君、哀ちゃん、そして歩美ちゃん、光彦君、元太君!」
そう言ってAは博士の家を出た。
そして、歩きながら考える。
(あの子達とは深く関わらない方がいいかもしれないな…私も寂しいけど…)
組織にバレたら―
そう思うと余り深く関わることはできない。
哀やコナンのように、年齢も名前も違う別人のようには全くなってないからだ。
その時、Aの脳裏に1つの考えが巡り渡った。
(まさか新一、だから私と探偵団の皆を合わせたくなかったんじゃ…!)
コナンにはこうなることが読めていたのではないか。
そう思うとAは無性に怖くなった。
流石は工藤新一、そして今は眠りの小五郎つまり、江戸川コナンだ。
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桜芽(プロフ) - 0.001さん» コメントありがとうございます!
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kuro_nouryoku/
改作した作成が此方になります。話の流れや視点を変えているので此方も読んで頂けると嬉しいです!
了解しました!0.001様に満足して頂けるよう精一杯書かせて頂きます! (2016年8月12日 22時) (携帯から) (レス) id: 7bb21cc2e6 (このIDを非表示/違反報告)
0.001 - 高評価させて頂きました。夢主ちゃんの危うい感じと組織とのやり取り…そして赤井さん、安室さん、コナン君との今後が気になります!魅せられるで頂いたお話、ぜひお願いします!!今後も応援しておりますので、苦にならない程度に頑張って下さい。 (2016年8月12日 22時) (レス) id: 813ac56b07 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 大分遅くなってしまいました! すみません! やっと読めることができました、とっても面白いです! それでは、改めてイベント参加ありがとうございましたm(_ _)m (2016年7月30日 19時) (レス) id: a702bf65e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー(プロフ) - めっちゃ好きこの作品! (2016年7月24日 8時) (レス) id: f645757c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜芽 | 作成日時:2016年7月22日 3時