108話 ページ10
鷲匠｢お前は本当にどこに行っても迷惑をかけるんだな｣
A｢スミマセン…｣
コートでは、全てのチームの試合が始まっている
けど、私だけ先生に呼ばれて体育館の隅で正座させられている
白鳥沢に戻る前に説教されるなんて…
鷲匠｢今度こんな事したら、お前だけ学食のカレーを無しにしてもらうからな｣
A｢そ、それだけは〜！！｣
先生は鼻で笑って、私の頭を二、三回小突いた
鷲匠｢だったら、しっかりやれよ｣
A｢ハイ……｣
重い足取りで音駒のベンチに向かい、監督の隣に腰を下ろす
猫又｢おー。説教は終わったか｣
A｢ご迷惑をおかけしたこと心から謝罪させていただきます｣
深々と頭を下げると、猫又監督はケタケタと笑った
猫又｢相当鷲匠先生に絞られたんだな｣
A｢うぐっ……｣
夜久｢カバー！｣
木葉｢後ろ下がれ！｣
コートでは梟谷と音駒の試合が続いている
クロさんがレシーブしたボールは、綺麗な曲線を描いてゲムの真上に上がった
A｢…すごい｣
あそこまで正確で綺麗なレシーブを見たことはあまりない
音駒はレシーブに長けているとはゲムから聞いていたけど、まさかここまでレベルが高いとは思ってもいなかった
猫又｢どうだ？そっちの白鳥沢と比べて｣
隣にいた猫又監督はニコニコしながら私に聞いてきた
A｢……悔しいですけど、“ボールを繋ぐ”という点では音駒の方が上だと思います｣
猫又｢クククッ…それ以外は白鳥沢の方が上だと言いたいのか｣
A｢あ、いや、その｣
慌てて言葉を継ぎ足そうとする私を見て、猫又先生は口を大きく開けて笑った
猫又｢そのくらい威勢がいい相手がいるチームと試合が出来るんだ。楽しみにしてるよ｣
A｢！……はい｣
私が記録している間に試合終了の合図が鳴る
結果は惜しくも二点差で梟谷に負けてしまった
猫又｢さーて。反省だな｣
A｢あ、タオルとドリンク渡さなきゃ｣
黒尾｢あれ。監督とAちゃん、めちゃくちゃ楽しそうじゃないっすか？｣
クロさんの一言で、思わず笑ってしまった
A｢そうですか〜？｣
猫又｢フフッ。お前らのプレーについてAが厳しい指摘を入れていただけだ｣
夜久｢マジか｣
A｢ちょっと監督！？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミント - 来客が来た時には砂をかけるのが礼儀ってｗｗｗ (2023年2月10日 21時) (
レス) @page36 id: 85cc2908e9 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - へっぽこリエーフwツボだわ (2020年8月14日 18時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - 薊さん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきます。 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 5b1a54fd8f (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 127話で侑が治のこと呼ぶとこが、ツムになっていますよー (2020年6月21日 16時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - さなやさん» 少し縁下さんをかっこよく書いてみようと思考を凝らしました笑作品を好きと言っていただけてとても嬉しいです！Part4もよろしくお願いします！！ (2020年2月15日 10時) (レス) id: 055642fb6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫ピース | 作成日時：2018年12月29日 7時
