影山妹は…はい。モテますよ…Part3

109話 ページ11

試合は順調に進み、今行われている試合で今日の試合練習は終わりになる



一日が長かったような短かったような不思議な感覚が残るけど、今日がもう少しで終わる



　｢フェイントー！！｣


　｢ナイスキー！！｣



あ。山本さん決めた

音駒対烏野は三点差で音駒が勝利した



黒尾｢集合ー｣



試合が終わると、直ぐにクロさんの号令で猫又先生を囲むように集まった



猫又｢一日目お疲れ様


今日はドタバタしたから自分では分かっていなくても体には疲れが蓄積されているから、ゆっくり休むように


くれぐれも浮かれて夜更かしするなよ〜。特に研磨｣


孤爪｢なんで俺だけなの……｣



指摘されたゲムは顔を歪めたが、他の部員はクスクスと笑っている



夜久｢研磨が夜更かし常習犯だからだろ｣



ゲムのことだから、きっと遠征中でもゲームのイベント走ってるんだろうな……



猫又｢影山も今日はありがとうな｣



ボーッとしてたら、猫又監督がニコニコしながら声を掛けてくれた



A｢いえ！こちらこそ｣


猫又｢また機会があったらよろしくな｣


A｢はい！｣


猫又｢さ。片付け始めろよー｣



猫又監督はそれだけ言うと、他の監督の所へ行った


よし、タオル洗濯するのに集めなきゃ……


タオルを貰いに行こうとしたら、グイッとTシャツの裾が引っ張られて後ろによろけてしまった



A｢ん？！｣



振り向くと、ゲムが下を向きながら裾を掴んでいた



A｢どうしたの、ゲム｣


孤爪｢A……今日一日頑張ったから頭撫でて｣



ゲムは甘えるように少し潤んだ目で見つめてきた


何…可愛いんだけど！？


撫でるというかグシャグシャにかき回したい……



A｢しょーがないな〜｣



かき回したいという欲望をグッと抑えて、ゲムの頭を優しく撫でる


プリン色をした髪の毛は、フワフワしていてまるで猫を撫でているみたいだ



A｢はい。終わり｣


孤爪｢ん。ありがと｣



ゲムは少し嬉しそうに口角を上げた



灰羽｢あ！俺も撫でて！！｣


犬岡｢え、ズルい！影山、俺も撫でて！！｣


福永｢コクコク｣


海｢俺もしてほしいな｣


夜久｢じゃあ、俺も！｣


A｢はいはい｣





なんか、音駒って意外と可愛い人多くない？

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