110話 ページ12
音駒の人の頭を一通り撫で、集めたタオルを洗濯機がある部屋まで運ぶ
体育館から結構距離あるのは大変だけど……
｢手伝うよ｣
後ろからトントンッと肩を叩いてきたのは……
A｢クロさん｣
クロさんは｢おつかれ〜｣とヒラヒラ手を振っている
A｢コートは片付け終わったんですか？｣
黒尾｢うん。だからAちゃんの手伝いしにきたよ｣
A｢タオル運んで洗濯機にぶち込むだけなので、大丈夫ですよ｣
黒尾｢ぶち込むって言い方……重いでしょ？｣
A｢いえ、そこまで重くないのですよ｣
クロさんは指でコツンと私の鼻をつついた
黒尾｢先輩命令だよ。それ全部頂戴｣
A｢う……｣
‘先輩’って単語に弱いのかな。私……
A｢お願いします｣
渋々と、持っていたタオルをクロさんに渡す
黒尾｢よろしい｣
クロさんは嬉しそうにタオルを抱えた
＿＿＿＿＿＿
A｢ありがとうございました｣
結局クロさんはタオルの色分けまでしてくれた
黒尾｢いーよ。慣れてるからね……そうだ！
俺も頭撫でて貰おーかな。俺だけしてもらってないし｣
A｢何ですか急に｣
そういえば、さっきクロさんの頭だけ撫でなかったな
黒尾｢お手伝いしたご褒美に。ね？｣
A｢えー…クロさんの頭ワックスでベタベタしてそう……｣
少し距離を取るように引き下がると、クロさんは髪を引っ張った
黒尾｢これ寝癖だから！！｣
｢ほら！｣と言って、頭を突き出してきた
あー。そう言えばそうだったな
A｢分かりました。ほら、しゃがんでください｣
諦めてクロさんの前に立ち、床を指さしてしゃがむように催促する
黒尾｢うぇーい｣
クロさんは変な声を出し、床に膝をついた
恐る恐る頭を触ると、予想していたより柔らかかった
セットすればまだマシな髪型になるのにな〜
黒尾｢何か言った？｣
A｢何も｣
うっわ。口に出しちゃったかな
誤魔化すように、強めに頭を撫でる
黒尾｢え、なんか強くなってない｣
A｢気のせいですよ｣
ガシッと撫でていた手を掴まれた
黒尾｢ありがとね｣
掴まれた手に、そのままキスを落とされた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミント - 来客が来た時には砂をかけるのが礼儀ってｗｗｗ (2023年2月10日 21時) (
レス) @page36 id: 85cc2908e9 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - へっぽこリエーフwツボだわ (2020年8月14日 18時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - 薊さん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきます。 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 5b1a54fd8f (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 127話で侑が治のこと呼ぶとこが、ツムになっていますよー (2020年6月21日 16時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - さなやさん» 少し縁下さんをかっこよく書いてみようと思考を凝らしました笑作品を好きと言っていただけてとても嬉しいです！Part4もよろしくお願いします！！ (2020年2月15日 10時) (レス) id: 055642fb6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫ピース | 作成日時：2018年12月29日 7時
